BLO/OCTセッション2日目@谷町伽奈泥庵

daysuke2006-10-05

ヤニックds グレッグbs マルタンds エリックaccord コンタンfl
高岡大祐tuba 三宅伸一ss,etc ピカチュウds,vo ウォンジクスーvo,etc
パクウォンper 光田臣ds 加藤吉樹g ハタノアツコvl クニ鈴木b


BLO/OCTセッションの二日目。
客の出足は昨日より遅いものの結果的には満員となる。
デグルチーニ氏は今日は鑑賞オンリー。


今日は最初に来ていたベルギー勢からひとセットずつやりたい要望を聞いておく。
最初はヤニックの要望によるセット


1、ヤニックds 加藤g グレッグbs マチューvo 高岡tuba
本日僕はコンタクトマイク使用。
これでマイク準備の煩雑さが軽減される。
いきなり大所帯。
しかし互いの音に慣れているのでリラックスしたムード。


2、ヤニックds パクウォンper
このセットは僕の望みでもあったしヤニックの望みでもあった。
キューバのリズムに長けクラシックやロックもバリバリのヤニックと
韓国伝統音楽の旗手にして舞踊も能くするパクウォン。
ヤニックは驚きっぱなし。
このリズムは初めてだ、と後に興奮を語る。
パクウォン、物凄くおいしい。
この日一番盛り上がったセットか。


3、加藤g グレッグbs ピカチュウds 三宅ss
このセットはグレッグの要望によるもの。
そこに僕が三宅を突っ込んだ。
客席で見ているヤニックが「タイコだタイコだ」と日本語で大喜び。
ピカチュウの転がるような大阪土着ロックリズム(そんなんあるのか?)に
乗せられて楽しげな音。


ここでひときわ特殊なセット、これはマチューの要望による。
4、マチューgame 高岡tuba
なんでもマチューが以前作ったコンピューターゲームをプロジェクターで投影、
それをマチューがプレイして僕が演奏するというもの。
???
とりあえずゲームスタート。
80年代前半風素朴な画面、地下道のようだ。
画面の下部にはなにやらボックスのよーなパラメーターが並んでいる。
突然馬が現れて画面を横切る、え?
それに合わせて何かしらの音も不規則なループのように鳴る、はて?
とにかく吹かねば。
その後もどういう脈絡か分からない突然さで竜巻が降りてきたり犬がたくさん歩いたり、それぞれにサウンドが付随している。
僕はほとんど重音でアブストラクトなミニマルを演奏。
途中マチューのあの声がゲームの中から聞こえてきてドキッとした。
本当に唐突に日本人の女の子の声で
「ゲームオーバー」
ええええええええええ?
ルールが全然わかんない!との声多く。
しかし大変マチューらしい作品。


5、ウォンジクスーvo マルタンds クニ鈴木b
後半遅れてやってきたクニさんを交えて。
アップライトベースをミキサー直ですごい太い音。
そんなことよりもうウォンジクスー。
hiphopをかじった講談師のようなというかなん中華本中華
もはや音楽がどうとかいう世界ではなく会場の注目と爆笑を
全部ずっと持っていってしまう。
すごいわ。


6、マチューvo ピカチュウvo,ds コンタンfl 高岡tuba
ピカチュウの要望でマチューとやりたいということ。
僕はピカチュウとやりたいということでこのセット。
遅れてやってきたコンタンの様子がおかしい。
突然発狂したかのようにリュックサックの中身を漁りだす。
もちろん演奏は始まっている(つもり)
え?何やってるの?もしかして琵琶湖にフルート忘れてきたのか?
そのうち中身を全部ぶちまけ始めるコンタン。
マジでおかしくなったのかと思ったあたりでやっとフルート取り出して演奏。
ピカチュウはマイクで歌っていることのほうが多し。
とにかくコンタンに持ってかれた。


7、エリックaccord ハタノvl 光田ds
コンタンと一緒に遅れてやってきたエリック、シンセをセットする時間がないなあ
と思っていたらアコーディオンやるとのこと。
あ、そういえばマチュー使用のアコーディオンは彼の私物で
マチューにアコーディオンを教えたのはエリックだということ。
ここに双方の希望が合致したハタノさん、そして僕の旧友光田さん。
東欧中欧的なサウンド、他のセットが結構アグレッシブだったので
しっとり感がとても心地よい。
なんか普通にバンドとしてあるような美しい音色。


えーこの他にもセットくらいやっているんだがメモの消失と記憶混濁により
アウト。


そして最後は昨日と同じく
ラスト、全員合唱
昨日と違うのはパクウォンに少し打楽器を叩いてもらってリズムをつける代わりに
声をリズムから開放することを目指す。
高音の綺麗な重なりが印象的なスタート。
歩き回って歌うものもあり。
さらにマイクを1本回してソロや味付けも。
そしてこの日全部持っていったのはこの会のピカチュウ
突然「聞いて、聞いて」とばかりに何を言うのかと思いきや
「ベールギーじーんのー、こーどもーがほーしいー」
これを全員が真似して最後にはベルギー人も含めて大合唱。
爆笑の渦巻くラスト。


ちょうど近隣の仲良しのおめでたが発覚してやれめでたや、
と一同騒いでいたところである。


昨日とは違って少し地味だけど
音楽の幅はもっと持てた思う。
素晴らしい二日間。
音楽的出会い系。


お店も喜んでくれたので
味を占めて以前は東京でやっていたこういうセッション、
大阪でやってみたいと思う。


そこそこ遅くまで飲むが次の日は上京なんや。
久々に。
自信ないので早めに退散。
ベルギー勢に東京で待っているよと投げキッス。