two of us vol,97@高円寺ペンギンハウス

daysuke2006-09-14

横川理彦vl,comp 高岡大祐tuba


初共演の横川さんと。
実は僕はまったく知らない人である。
5月くらいに突然メールでお誘いを頂いて
そのままお受けした。
初対面、音を聞いたことはなし。
そんなでも共演できる。


ホームページのお写真どおりの人でご挨拶。
ペンギンハウスは数年前までよく出ていた箱である。
小さな場所の割りにPAとかしっかり出す。


横川さんはヴァイオリンをwinノート通しラインでPAへ。
僕は普通にマイク1本貰って。
横川さんのチェックがなかなか大変。


休憩時間に僕は次の日の移動のチケット探しに奔走。
高円寺にチケットショップはない模様。
隣の中野まで行きえっちらおっちら。


会場に戻って少しだけ押して開演。
それまでにほとんど会話も挨拶程度しかしていないうえでの
共演というのは貴重。
人間関係で音楽をしなくて良いので大変嬉しい。
嫌いなんだ、人間関係上音楽。


ヴァイオリンの生音が良く響く。
ラップトップを通した音は独特の変調。
しかし生っぽい、肉体的。
音圧的に僕のtubaは少々不利か。
溶け込むように離れるように演奏。


自然に切れたところで1曲の単位。
次に行く前に「今日は小学校の同級生が来てるから」
と普通の感じやろうというも、いきなり
変な音が出てくる横川さん。
苦笑交じりにもう一度トライしたらまた変な音がする。
こちらも笑ってしまう。
普通の、というのは音階のはっきりした曲調なんだけど
これも気がつけば謎音のぷりぷりに変化していておかしかった。


休憩後に2部。
なにせ即興なので細部は思い出せないのだが
印象的だったのは横川さんの自然体。
気負いをまったく感じさせないリラックスした演奏。
これで97回を数えるこのデュオのせいか、
ベテランの達した域か。
ついついこちらもリラックスしてしまう。
とはいえこちらは肉体的変調バリバリで
体はそれなりに酷使、汗もかく。
終演間近に横川さんの額にもうっすら汗。


終演後、また何らかの形での再演を、ということで
とても嬉しい。
何か、とても楽しかった。


確実に話して知り合う時間よりも
音を一緒に出している時間のほうが長かった。
これは僕にとっては、すごくいい。


横川理彦
http://www.manuera.com/altoki/j-yokogawa.html