高岡大祐 alone@入谷なってるハウス

高岡大祐tuba


相変わらず青春で東へ移動。
これがこの夏最後の青春18切符になる予定。
8月は軽く100時間を越える東西移動をしたことになる。
もう青春も飽きた。
落ち着きたい。


というわけで慣れたもんで余裕で到着。
なってるに入りしばしウォームアップと音確認。


開場の時間になっても店長が保持している金庫が届かない。
そのなかに看板に灯す電灯の鍵も入っているのである。
店長とは連絡もつかない。
そのうちお客さんも来られる。
つり銭が出せないのでお客さんが協力して小銭に崩す。
看板に灯はともらない。
これではライブやってるのかどうかもよく分からない。


そのせいかどうかはしらないけど
顔見知りのお客さんばかりが集まっている。
まあ気にせずに。


この日は特殊奏法のものを控えめにして
メロディー中心に丁寧に演奏することに専念した。
ここ最近の音楽的体験によるところが大きい。
奇をてらったつまらないものもあるし
守りに入っただけの面白くないものもある。
そうではなく、自分の音楽を。
まず自分の感じる音楽を出し始める。
通常はひとつの音しか出ない、そこからそれ以上に
僕が感じている音楽を聴衆に感じさせることが出来ればよい。


僕の特殊奏法はその伝達を少々親切にしているものに過ぎない。
この日は高速のリズムが自分の中を通過しているのを
いかに少ない音で感じさせるか挑戦した。
伝わったかどうかは分からないけれども。


まだまだこのアローンという名のソロライブ、
開拓の余地があり楽しい。


結局最後まで店長とは連絡が取れなかった。
金庫はなく看板は灯らない。
ライブを心地よく臨むには遠い気分でのソロ。
今の自分の扱われ方を現実的に知った気持ちで
辛いは辛い。