ロボットビートのダンディー@谷町・伽奈泥庵

daysuke2006-08-25

ボリショイズ:アルコデグルチーニvo,g,accord 高岡大祐blowbass ワタンベds
imakita(ds)+FC8000(g)



ついにやってきたこの日。
ご近所パンクバンド・ボリショイズのライブである。
フロントには大阪が誇る怪人、デグルチーニで知られる
アルコデグルチーニ、ドラムスはトウヤマタケオ楽団のワタンベ
チューバは僕である。
対バンに恐れ多くも先輩ミュージシャン起用、
XOYOミニだったが諸事情によりイマキタさんのスペシャルユニットに。


仕込み多く入りは2時。
ちょっと準備に遅れて入ったらまだワタンベ氏だけだった。
僕らは舞台上にセッティング、イマキタさんらにはステージ横に
セッティングしてもらうことに。


遅れてきたデグ氏と準備。
このお店にはベースアンプがない上PAにあまりパワーがない、
僕のコンタクトマイクと併用してお店のマイクをベルの中に突っ込んで
ツインどり、これで稼ぐ。
昨日7時間もリハしてたのだが不安のため全曲さらいなおし。
己らの記憶力のなさに愕然とする。
メモ取ってきたワタンベ氏、偉い。


結構ぐったりするまでリハして、イマキタさんらに受け渡し。
向こうはなにやらボンゴ6台、シンバルとそれに乗った円鋸歯多数、
シンセドラムやギター各種鳴り物に繋がれたアンプがなんと計7台。
どんな音が鳴るのやら、おそろし楽しみ。


さあ打ち合わせをしようかという段階でデグ氏謎の失踪。
連絡がつかない。
一番曲の記憶に不安のある人物が居なくなって残された二人も不安になる。
が、まあしょうがないので近所でビールで乾杯打ち合わせ。
バンドのほうのデグルチーニのメンバー数人と合流する。


戻るとまあまあいい感じの入りか、しかし
実質客入りは少ないそう。も少し。


相変わらず客席の顔が濃い。
大阪バンド界のやばい面子ずらずら。
ステージより客席が濃い。


イマキタさんとFC8000さんのデュオから。
イマキタさんのいかついシンドラびしびし打ちから始まる。
手首柔らかいなあ。
ギターはやわらかいノイズ、あちこちのアンプから音が生まれる。
ステージ脇で見ていたら小さなアンプが振動に耐え切れず
危うく転がりそうになるのを足でキャッチする。
シンプルな街の呪いがかったビート。


次はわれらである、ボリショイズ。
なんか店内の換気が異様に悪いせいもあって
白煙もうもうになってきた、サバトか。


のっけからデグ氏のギター全開。
勢いが乗っているのはもちろんグッドやが
この調子で全曲が一瞬で崩壊。
それを縫い合わせていく俺とワタンベ氏。
そのさまは解けていく布切れを全力疾走で
刺繍で縫い直すような体力と繊細さの必要な作業。
どえらい。


とにかく1曲1曲全部が崩壊と延長を繰り返す。
半端やない長さ。
昨日の7時間リハをぶっ潰す。


こんなに疲れたライブは滅多にない。
出来るかどうかわからん不安と激烈演奏の体力と。
ようやったワシ、そしてワタンベ氏。
僕は分かりやすい、あんな循環呼吸で吹きまくってとか、見かけ上、
しかしいつのときにも音楽的にしてくれた彼の功績が大なのを見逃すな。
デグ氏はもちろんいつの日も神がかり、いや悪魔がかりか。
細っこい体に巨大な鉄のエンジン音がする。


終演後はもうぐっちょんちょんに飲み。
へとへと。
これが僕にとっての大阪三連戦の始まり。