ウィリ山ウテン VOL。11@高円寺円盤

daysuke2006-08-06

ウィリ山ウテン VOL。11

徳久ウィリアム幸太郎vo
石田秀幸(カヴァル、ネイなど、バルカン半島小アジアの笛)
足立智美vo,comp,etc
高岡大祐tuba

先日の肉声セッションでもご一緒のウィリアム主催イベントに呼ばれて。
正式なブッキングで出演するのは初の高円寺円盤。
早めに入ってぶらり散歩。
最近やけに食べたくなるフルーツ歩き食い、
かばんの修理を頼む。


会場に戻るとメンバーが。
石田さんとは初、足立さんとは何度か一緒したことがある。
ウィリアムさんの説明でこの日自分はソロであることをここで初めて知る。
普通焦るんだろうが大丈夫。


一組ずつ音チェックをして
最後の予定されている全員セッションのための
サウンドチェック。
これは…凄い音になりそうだ。


また時間があるのでぶらり。
高円寺は歩き尽くせぬ散歩の町。


最初はウィリアム石田組。
石田さんはナイやカヴァルと呼ばれる中東から東欧あたりに分布する笛類が専門。
これは世界で最も難しい部類の笛と言われる、
何せ吹き口のないただの筒。
口を独特な形にして筒を横斜め向けに構え
尺八やケーナのようなエッジのある音を出す。
ウィリアムさんが研究しているそうな、日本の語りの
発生は、笛とのお話で聞けた。
ほかにも各種世界の民謡をご披露。


僕はと言えば無法である。
ノールーツ。
一応それだけ断っておいて自己流で。
1曲目にフェラクティを。
後で聞いたのだがここで声を使っていなかったので
ウィリアムさん意見ありだったそうな。
この日は楽器と声の演奏家
僕はその両方で呼ばれていたんだっけ俺。


アイドルソングや何やかやもやった。
客席からは笑い声。
よし。


足立さんのソロは圧巻だった。
アクリルの箱に仕掛けられた多数のバネや
鉄パーツや針金が鉄ひごのようなもので弾かれるたびに
奇妙で楽しい音がびゅーんと響く。
目を閉じると相当巨大なメタルパーカッションを想像するのだが
実際はドカ弁大くらいの箱。


さらに彼のプレイで有名な赤外線シャツ。
赤外線センサーのついたシャツを着て
ヘッドセットマイクの声がコンピュータで制御されるのだが
それが動きに連動している。
昨日の鈴木システムにも似ているがまた異なるもの。
なにせ足立さんの動きの面白さと出音の凄さ、スピード感は圧巻である。
おんもしろい。


最後に全員セッション。
こういうときには一番小さな音に合わすに限る。
結構な音量が出せるにも係らず繊細なプレイで10分ちょっと。
楽しかった。


終演後は全員で打ち上げ、というのは実は
僕には珍しい話。
お客さんも交えて楽しく盛り上がる。