遺言

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もし僕が死んだら、このことを子供の頃から幾度も考えた。
いろんなことを思いついた。
自分の葬式を見てみたいと思っていた。
今は違う。
死んだら、ひとは存在しなくなるだけだ。
電灯のスイッチをおやすみ、と消すくらいあっけなく人は単に消えるだけだ。
今僕が死んだら、墓も葬式も要らない。
追悼ライブをする奴は友人ではない。
長いこと会いに来ることさえしなかったのに、もっと長生きして欲しかった、
などというやつは、最低で最悪の人間だ。
一緒にいようという意思を発する者だけが友人だ。
僕が死んで、もし誰かが僕を燃やすなら、僕の骨を欲しいという人にかけらでいいからあげて欲しい。
飾るもよし、投げるも捨てるも、食べるもよし。
そうやって消えて行きたい。
この世に未練など、いつもない。
いつ死んでも後悔しないくらい、この16年は豊かで楽しかったと今も言える。