surge 11/類家心平・藤巻鉄郎・高岡大祐トリオ/迷宮のエルドラド/Henrik Olsson・秋山徹次・高岡大祐


怒涛の三日間でした。
土曜昼は参加型ライブsurge、大崎l-eにて。
会場を移して2回めで、なかなか動員に苦戦しておりますが、
特有の響きのある場所で、やりごたえ有ります。
次回は12月13日です。
http://www.bloc.jp/daysuke/data/1415682604


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そして夜は類家心平・高岡大祐・藤巻鉄郎トリオ、池袋バレルハウス。
それぞれの音楽フィールドが多彩で、
ジャズ、ハードコア、ヒップホップ、即興演奏など、幅広く、
交わらなければ交わらないままでいそうなのが面白い。
この夜の藤巻くんの演奏は圧巻でした。
僕のtuba、激しい演奏のため三番ピストンの押し金の螺鈿のボタンが取れました。


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日曜日は迷宮のエルドラド、と題されたイベントに、
これは四谷の喫茶茶会記の主催で千駄木のSTOODIOというギャラリーで。
チェリストの森重さんの参加するグループ展での演奏、
全く未対面だったトマツタカヒロさんという方と初共演。
僕は最近、全く見知らぬ方との共演をあまりしていなくて、
共演経験のある演奏家からの紹介だと受けていましたが、
企画段階でトマツさんとの共演、ということになっていて、
不安、ではないものの、どうなるか全く未知でした。
なにせ、「肉態表現」をされるということしか存じ上げなかった。
会場は路地裏の、古い建物を手作り的に改装された好みの場所で、
そこには2つのサンドバッグがあり、蓬髪のトマツさんと初対面。
格闘をされている方だとは知っていたので、なるほど、と。
特に打ち合わせもなく30分。
いやあ、すごい時間でした。
言葉にすると陳腐にならざるを得ないので大きくは割愛しますが、
しっかり共演できたかと思います。
トマツさんとは終演後も色々をお話して、共演以上といっても良いような
色々な意見交換も出来ました。


新しい出会いに感謝しています。
16時に終了して、まあこの日は早上がりでふらふらするかな、
と思ったらこの後は意外や意外、そのまま会場で
プライヴェートなDJパーティーと化し、歩いて30秒で酒屋はあるしで、
7時間以上飲んで踊り続けるちょっとしたパーティーに。
初対面の方々と、だいぶ羽目をはずしました…。
なんか、20代の頃に夜な夜なこんなふうに遊んでいたのを思い出したような。
楽しかった!
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月曜は秋山徹次さんのお誘いでスウェーデンの打楽器奏者ヘンリック・オルソンとのトリオ、また大崎l-eで。
ヘンリックの打楽器は本人曰く「ジャンク楽器」ですが、
ピックアップとミキサーをつなげたとてもシンプルなセットで、
金属系打楽器(というか食器)の音も選びぬかれていて美しい。
見た目も面白いんですね、こういうの大好きです。

サウンドチェックからかなり音に没頭。
ライブ前には楽しみにしていた戸越銀座の噂の蕎麦屋「翁」に、
今度共演する作曲家のアンダーシュと4人で。
ここが噂以上の素晴らしさ。
スウェーデン人の二人も息を呑み舌を打つ味。
日本酒(天狗舞山廃純米)→湯葉刺し→フグ皮の煮凝り→合鴨のゼリー寄せ→
酒盗と茗荷→こうね付き馬刺し→天麩羅盛り合わせ→もり蕎麦あいもり(細と田舎)。
一時間半のフルコース、そして腰抜けるほど安かった。
スウェーデン勢と「これは、エロい…」という事で合意した。素晴らしい。
約1時間半の滞在でした。
ライブ前にあんまりうまいもん食うと、危ないんだよなあ、
と思っていたけれど、それも杞憂で。
アンダーシュも「サウンドチェックでもうすでに出来上がっていたかと思った」といっていたけど、
それ以上。
とても集中し(かつリラックスして)演奏する事が出来ました。
サウンド、かなり好みです。(地味です)
先日の類家藤巻トリオにも来ていたノルウェーカップルが
「土曜日と全くサウンドは違うけどどちらも良かった」とのこと。
まるで違いますからね、毎日。
お客さんも出演者もお店の人も長滞在して色々立ち話。
この感じも楽しかったです。