江崎將史さんと。

江崎さんとは18年くらい前かな、に大原裕ブラスバンド、リブラフで出会いました。
僕が初めて生身で出会った「管楽器の可能性を追求する演奏家」です。
大きな影響を受けています。
その江崎さんからのお誘いで、二人だけの演奏会です。
POPOなどで知られているあのサウンド、さらに奥底の深い表現。
大好きな音楽家との夜です。

本日のライブ!

高岡大祐(tuba)×江崎將史(trumpet)
中崎町 commoncafe
http://ompasha.blog.shinobi.jp/
open/19.00/start/19.30
¥1800+1drink

ツイッターで江崎さんが告知していた文章があまりに好きなので
こちらにまとめて転載します。

人類は東アジアの、今から考えるとばかばかしい小競り合いを大国の口実とされて、太平洋を跨いだ大戦を迎える。折り悪く、地殻変動期に入り度重なる地震による各地原発暴発また進む温暖化の中海洋深層水の流れが一気に止まり突然の氷河期突入によって人類は滅亡した。


かのように見えた。がしぶとく、各地生き残り、長い氷河期を越えて、人類はポツリポツリと部族を形成し新たな文化を築いていった。


鳥を食べる鳥族のエザキはある時、深い森の中で茸を掘るうちに、金属のおそらく先史以前の道具を見つけた。箱の中に入っていたそれは、伸びる管の、内蔵のように形をとり、長い片方の端は付近に夏頃咲く花のように開いている。


日々をエザキは先史の時代が始まった頃の或いは、そうであったように、草や枝や骨や石やと音を出して楽しんでいた。がやがて、この金属の管も様々な音を出す楽しみとなった。


数年後、エザキはキャラバンを組んでやって来た羊族の中に屈強な漢と出会う。驚いた事に彼はエザキの持つ金属の管のしかし何倍もの大きさのやはり同じように花のよう開いた先史時代の道具を持っていのだ。


羊を食べる羊族のタカオカは日々を羊の腸で出来た袋や皮や骨などで音を楽しんでいたが、ある日旅の途中に独り入った深い洞窟でこの大きな金属の管を見つけた。やがてこれで様々な音を出す楽しみも見つけたという。


そう言って、彼の出す音にエザキはまた驚いた。2人の発見した音や、やり方は、かなり近い所にあった。


ほかに、人に同じように金属の管を見つけてまた、同じように音を発見した喜びだった。聴く内に気付く少しづつ違うやり方またエザキの知らない方法も音として強く惹かれそれが指し示してる事にまた共感した。


明日はそのエザキとタカオカによる初めて同時に音を出す会であり、人類未踏の音の重なりを見つける冒険であり、そして、先史時代に道具が奏でていた「失われた音」を見つける長い旅の記録の始まりである。