「坂田明 エイズ・エイジの混同夢狂走曲」151pより抜粋

オレもジャズをやってきたが、もうジャズにはそれ程執着心がなくなった。
そんなことよりも、ミュージシャンとして楽しく新鮮な音楽をやるということでよいのだ。
ジャズの曲を吹いたところで、それがジャズだろうが、ウンコだろうが、どうでもいい。やりたければやればいい。
オレは重要無形文化財になりたくはない。
常に素敵なミュージシャンと一緒に新しい音楽を、自分の音楽をやりたい。
年々歳々年をとってゆくミュージシャンが、偉くなることを拒否してなおかつ自分の音楽で食べていこうとすることは、
決して楽ではない。
とすると、自分がより自由に生きていくためには、自分の引きずっている余分なものをどんどん捨てるしかあるまい。
なにを残し、なにを捨てるかの選択が、あしたの一歩を決めるだろう。