演奏不可能

朝遅くについてとりあえずサウナで仮眠。ここは前から知ってたが始めてきた。風呂は良いが館内がどこも喫煙コーナーで仮眠所から一切出る気になれん。
昼にチェックアウトしてホテルへ。
最初に入ることになってきた安宿は急遽キャンセル、というのは安すぎて「昼間は暖房が効かない」という。why?
で、前にも泊まった快適なホテル。おばちゃん社長の写真があちこちにあるのがこれみよがしなチェーン系だが放置プレーなので快適。
ただ、部屋には何故か右傾化した人達の戦争責任などなかったとか自衛隊賛美の本が一杯並んでて余計なお世話的不愉快。
ついたらすぐに今回持参していた電気調理セットを出してベーコンステーキしてバゲットと玉ねぎを切ってサンドイッチ。

今回は自炊をたくさんすることに決めている。ホテルの一室でだ。
持ってきたのは電気調理器具セット(煮る焼く蒸す等はこれ一台でOK)、百円包丁、まな板、調味料(干し椎茸、ドライトマト、いりこ、昆布、塩、魚醤など)。
駅前のスーパーに買い出し。赤カレイと氷見産のマイワシがウマそうで購入。その他も。

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で、夕方。
連れていかれたのはどっかのショッピングモールの1回の吹き抜け。路上やん。
で、なぜか現地についたら知ってる地元ミュージシャンが楽器出してスタンバってる。は?
聞いたら主催者に突然呼び出されて、セッションってことらしいが、聞いてない、知らん!
サムさんすごい顔してる。そりゃそうだ。警告はしておいたがこの主催者は酷いぞ。
しかも目の前には何故かこんな寒空でワインパーティしてる。よくわからんが、もしかしてこれが客か?きいてないやん。
雪こそ降ってないがこの季節の北陸の野外で、しかもちゃんとしたコンサートでも何でもない所でこんなので演奏させるなんて気が狂ってる。
演奏を試みるが、無理、寒さでオイルとかグリスが固まってくるし、このままやると楽器に悪いので片付ける。
目の前には生コントラバスとドラムとパーカッションがだらだらジャムをやっている。こんなもん全然面白くない。
自分に言い聞かせる、これは音楽ではない、エイギョーってやつだ、やり過ごせ。とりあえずサムさんの小物をペコペコ振ってやり過ごしを努力する。
気温よりも冷えていく心。
で、ワイン飲んでいい、ということになってやってられんので、ワインを貰うが、その時に主催者が事も有ろうに、
「上品な会なので上品に飲んでくれ」等とたわけたことを言う。
下品なのはこんなところでこんな演奏させるお前だ、ヤマシタユウコ
目の前でガブのみ一気飲みだこの野郎。
本当に気分が悪い。途中で帰ろうかとしたがそれを察知したサムさんが
「don't leave me alone,Daysuke!!!!」
と叫んだのであまりに気の毒で残る。
地元のミュージシャンは旧知で罪はない。悪いのはヤツだ。
この人達はノーギャラで呼んだのだろうな、クソめ。
本当に礼儀を知らない馬鹿だ。
サムさんに不幸な出会いにならないように、彼らとのコミュニケーションの架け橋に必死になる。
終わったら、いかにも田舎の人の良いおっちゃん、という人がやってきて、ワイン飲めワイン飲め、と薦めてくれるので遠慮なくいただく。
それも、この上なくお下劣な量をドブロクのようにドボドボ入れてくれるので非常に嬉しくなり、ガブガブ飲みまくる。
寒いのだ。
で、後はホテルまで送ってもらって、移動の疲れと寝不足で酒を飲む気力もなく、かった食材を調理し明日からの米を炊く。
お茶を飲みながらTwitterなど見て悪態を垂れ不貞寝。
まったくとんでもない幕開けだ。