都築バクg 高岡大祐tuba

この二人で定番的にやっているお店。
この日はちょっと特別で、直前に予約が入りお店は満員、しかもスーツ姿の壮年男性中心。
えー。マスターにきくと、ちゃんとライブだとは伝えたとのこと。
ちょっとテンパるバク。はははと笑う僕。いつもどおりやるだけ、つまり何も考えず出たとこ。
先にバク、やはり少し緊張してるけど、いいギターだ。先にやってもらったほうがいい、僕が先だと混乱するだろう。
で次はtubaソロ。スーツ姿の中のリーダー(会社の社長さんだった)のおっちゃんは、
「おおチューバや、こら珍しい、知っとるか、これはな、低音の魅力や!いやあライブ観れるなんてこれはラッキー!」
と上機嫌だけど、果たして自分に低音の魅力なんて、あったっけな…
ええいままよ、あ、出ちゃった、いきなり歌いながら吹いちゃった。
tuba吹く単音の刻みに、喉だけ別で声を出して二重奏。出ちゃったものは仕方がない。
さいしょきょとんとしていた社長さん、そのうち手拍子と一緒に歌い出した。こうこなくっちゃ。
といっても、あんまり客席アピールな演奏はしてなかった、ただ単に社長さん以下がついてきちゃった。
ちょっと実はこういうのは大変なんだけど、色々なケースで演奏するのには慣れているので、あり。
休憩を挟んで2部はデュオ。なんと最後の方はフラメンコみたいになった(バクはフラメンコギターが弾ける)。
tubaで?知らない。でもそんな感じ。
即興なんだから、こうならなくてはいけない、はないもの。別にサービスでも何でもない。思いっきり演奏できた。
投銭なんてあんまりやったことないだろうから少し説明。「はい、これは私達の生活費になります」
ちょっとお客さんの顔色が変わる。経営者の方々だから、分かってもらえたのかもしれない。
不相応な感じではなく、良い感じに、たくさん入りました。感謝。
いい夜でした。さすがに少しだけ、気を使ったのだけど。