Tatsuhisa Yamamoto (JP): drums/Daysuke Takaoka (JP) : tuba/Grégoire Tirtiaux (BE): saxofoon/Nico Roig (ES): electrische gitaar/Mathieu Calleja (FR): drums

いよいよ間フェス初日。
この日は色々と盛りだくさんで、知人にコンサートに誘われて楽器博物館に行った。
tuba吹きのクリストフだが今回のtuba探しにも大きく貢献してくれた一人。
だが行ってみると時間が違って終わっていた、おいおいクリストフ!
しかしお陰でタダで博物館を見れた。始めてみた時の衝撃ほどではないけど、やはり凄い。
主に管楽器中心に再訪。







楽器王国ベルギーの中でも管楽器はアドルフ・サックスが大きな仕事をしてまとめたのもあって豊か。
僕のtubaも原型はここだ、Sax+horn=Saxhorn(サクソルン)属という仲間。
吹いてみたいのがいっぱいあった…。
堪能した後はそのまま徒歩で会場のブーズカフェへ。
かなり早めに着いた。今日は子供鉅人の芝居のあとにセッションの出番。
メンバーは日本から達久君、地元からグレッグとニコとマチュー参加。
そうこうしていると達久くん登場。昨日から来ていたとは知らんかった。
マロンさんや初対面のまいさんも。
グレッグはダブルヘッダー(しかも芝居は演奏なし)で忙しそうだし準備は遅々として進んでいないみたい。
なのを横目に僕はのんびり遊んでいる、楽器も吹けるしお茶も出来るし。
どうもここはオランダ系フラミッシュの持ち物みたいでスタッフも丁寧で優秀。
フランス系ワローニアンの楽天的な感じも好きだけど仕事はこっちのほうが楽。
合間に食事とワインも出て(ここで作っている賄い、うまい)こうやってライブに臨めるのは本当に良い。
まずは子供鉅人の芝居鑑賞。感想はなし。途中で帰ったお客さんいるけど分かる。
終わったら直ぐに階下のバーつきライブスペースでセッション。
ツインドラムでニコはベースが多かった。
僕はなれない楽器に出ないボリューム、ツインドラムと電気ベースの音量に対峙するにはかなり厳しいのでうるさく言ってtubaのPAの音量上げてもらう。
こちらの音量のこととかお構いなしに演奏される可能性があるからなあ。
この新しい(古い)楽器はとにかく鳴らせない、音程が悪い、音量がでない、これ特有の味わいはあって好きだがいつもやっていることにはほとほと向かない。
そういうことを、共演者が捉えてくれるとは思わない。
ここには「空気を読む」なんてものは皆無だ。言いたいことを言わない、言えない奴には何も無い。
しかし、なあ。
いや、楽しいところは楽しんだけど、特に演奏する必要があるとは思えなくて(当たり前だ)休止して吹かなかったシーンも多かった。
お客が遠い、それが当たり前、というのも、まあしょうがない。
お客とコミュニケーションをとる演奏には、こちらではあまり皆慣れていないのだから。
僕は取らないと嫌なのだが。
終演後達久くんが「ここでやっているのはインプロじゃなくてジャム」というのは名言だ。
コミュニケーションが薄いから、これは確かにジャムだ。インプロを持ち込む自分のほうが間違っているのかも知れない。




なかなか陰影深い面白いことになった。
終演後は久しぶりに来てくれた人も交えて歓談、軽くビール。
店閉めて積みこみとか手伝ってうだうだしてたらもうだいぶ夜中。
ニコに送ってもらいがてらに今回はじめてのフリッツ(フライドポテト)を食べる。
ブリュッセルに数ある店の中からほまれ高い3つの名店の一つ、バリエールの。
やっぱうまいなあ、サムライソース。
というわけで帰宅。ぐっすり休む。