関島岳郎x高岡大祐x酒井俊@綾瀬コンポステラ

関島岳郎tuba 高岡大祐tuba 酒井俊vo
関島さんの企画のコンサートに呼ばれていそいそと出演。
綾瀬は初めてでさあどうやっていこう、と思うと駅を降りたら関島さんがいて合流。
お店の名前はコンポステラである。
あのバンドの名前が付いている場所で関島さんと、そして俊さんと三人。
気合が入る。
お店はベージュと茶色で統一された雰囲気のある場所。
程なく俊さんも到着して打ち合わせとリハ。
俊さんの持ち込みの曲と2曲インストでコンポステラの曲を演奏することに。
俊さんと関島さんはもう長く深く共演されていてお互いの信頼感が強いことを感じる。
感じてしまうと、僕は少々気後れ、ではないが、なにか感じてしまう。
僕の悪い癖で変に気を回して無難にしてしまう傾向がある。
リハ後に関島さんと歩いているときに話して、伸び伸びやってもらいたい、というようなことを言われる。
お客さんはギチギチの満員で立ち見まで出ている。
譜面はかっちりしていたり題材的だったりするけど、歌によって進行するからおいそれとは目が話せないのだが、楽譜にかじりついていると音楽から離れてしまう。
できるだけ目を離す、間違える、トホホ。
申し訳ないのだけど最近の自分は間違うことというのを全く間違いだと思わなくなってきてしまい、
以前だったら気になったリズムのヨレや音程のズレ、音の出るタイミングの遅れなどに気を払わなくなってきた。
歌モノで雇われている場において、これがマズイのは分かるけど、正しくしようがない。
こうあるだろう、あるべきだという姿の反映として音楽をやることに最近興味がいかなくなってきたのだ、加速度的に。
そうあるようにしか、そうあれない。
御迷惑かけてしまったら、すみません。
今回はお二人との共演、ということでそのお誘いに光栄に思っていたが
関島さんがこの企画を行うに当たって「最も信頼しているミュージシャン二人に声をかけた」という事以上に胸いっぱいになることがないかもしれない。
誰かのためになるわけでもなく、自分が生き延びるために続けてきた音楽だが、
やってきて本当によかった、と想う一夜だった。
終わった後、心づくしの手料理と打ち上げ。
嬉々と燥ぐように喜んでいた俊さんと帰りの電車で眠り込んでしまった関島さんの姿が印象的だった。
音楽、やってきて本当によかった。