「音楽舎まほら奉納演奏会」奈良 手向山八幡宮

出演:出口煌玲(龍笛) 高木了慧(篳篥) 林 哲至(笙)
久保比呂誌(Keyboard・津軽三味線) 高岡大祐(tuba)
ボスの出口さんにお誘い頂いてなんと雅楽の現場に参加。
事前の稽古でも刺激的だった。
出口さんとは梅田NOONのイベントにて初対面でセッションしてそれがきっかけ。
龍笛で非常に幅広い表現をされている。
この日は生憎の雨。幸い八幡宮の奉納舞台は常設で敷地内の中央にあり屋根もある。
サウンドチェック中もずっと雨。
本番の時間もやはり雨だった。
幸いお客さんも屋根のあるところで聴ける。
最初は全員で合奏、非常に決まりごとのない演奏で特に環境音的なサウンドにしてみた。
今回の一番難しいところはピッチが430Hzなところ。
笙、篳篥龍笛はそれが標準的なピッチらしい。
久保さんのシンセもそれでチューニングしてある。
最大限tubaの抜差し管を抜いて伸ばすもやはりバランスが悪い。
結局多くは口や肉体で音程をチェンジさせて演奏することに。これが超ハード。
いきなり2曲目で僕のソロ。
tuba、が出てきたところでなんというか優しい目線で見ているお客さんの視線を感じる。
それほど時間もないのでダイジェスト的に、この場にあうサウンドを。
終わった後の拍手と歓声は、始まりとは又違うものだった。
やっぱり自分のことを知らない人達の前で演奏するのは良い。反応がストレートだ。
次にカノンのようにメロディーが追っかけていく伝統曲。
僕は目立たない音でまたしても環境音的ノイズ、たまにメロディなども追随。
次に久保さんの津軽三味線とデュオ。ここではピッチを440に戻してもらったのだが
なんかすごく取りづらいものになってしまった。
しかし津軽三味線との演奏はなかなか合うので又楽しいものに。
本編最期に又別の伝統曲。これをアレンジして西洋風のリズムをシンセが奏でるというもの。
終わったらすぐに宮司さんの一言があってアンコール。
小さい秋。周りには虫の音が響いているし今はまさに秋。鹿も見ている。
良いエンディング。
個人的に非常に学ぶところの大きい刺激的な演奏会だった。
帰りは送ってもらうことになって出口さんたちとプチ打ち上げ。
又こんな機会があったらいいなあ。