セッション@名古屋得三

■ユーグ・ヴァンソン(cello)大島祐子(ds)高岡大祐(tuba)
臼井康浩(g)渓(g)小埜涼子(as)小野浩樹(elec)
■村上等Trio
[村上等(ds)明谷尚政(g)ビーティ ロバート(b)]


東京から名古屋へ移動日。どうもそわそわして早く出てしまうが正解。
久々の青春18切符鈍行移動なので朝9時過ぎに出発。
新宿〜戸塚〜熱海〜三島〜島田〜豊橋〜金山〜千種〜名古屋地下鉄今池
8時間かかってちょうどジャスト約束の5時前に到着。
サウンドチェックの真っ最中なのでそのまま入ってすぐ完了。
今日は2ヶ月来日中のユーグと同じくフランスはストラスブールから帰国中の
愛知県出身ドラマー大島祐子さん中心のセッションだ。
皆が食事に出かける中、僕は朝作ってきた弁当を楽屋でいただく。
鶏厚揚げ大根の炊いたん、玄米のり弁当。ここの楽屋は天井が鉄板で物凄く暑い。
最初に村上さんのトリオ。村上さんはKUKUをやっていた人だ。

続いて我ら、まずは全員、実は二チームにわかれての同時演奏(オーネットのアルバム「フリージャズ」みたいに)のはずだったのだが、
その割に配置が離れていたり、音量のバランスがまちまちだったりしてそういう感じは難しかった。
他にも組み合わせが多数。
個人的に非常に楽しんだのは、祐子さんと小野さんと小野くんのトリオ。
息の合いもバッチリ、と思っていたら、昔一緒にやっていたそう。
なにより祐子さんのドラムが滅茶苦茶かっこいい。繊細なところでやるようなセッションをやってきたことはあるが、
このおもいっきりの良さ、華があるし、たまらない何かが香る。
渓さんのカシオ・テレコ付きギターははっきりいって反則だ!
僕とユーグのデュオの前にユーグがチェロの弦を切ってしまって瞬間的に代打で小野さんと管楽器デュオやったり。
最後全員はまた大音量モノで。
どうもPAでバランスが決められるインプロは、最近やってないものあって苦手っぽい。
結局音のデカイ方向性のものしか出来ず、自分では単調に感じる時が多い。
音が小さければいいわけではない、バランスとボリュームが取れれば、それを崩すことも出来る、という感じが好きなのだ。
小さいだけや大きいだけは、僕に取っては同じように単調に感じられる場合が多い。
これは名古屋らしいなあ、という感じなのだが、物凄く閑散としたところからパラパラとやってくるアンコール。
毎回、え?と思ってしまう。
祐子さんとユーグのデュオを、と言ってたら君もやりな、と僕も入ってトリオ。
今度は逆にマイクのある強みを使って、弱い音も広い会場にきかせる。
盛り上がることもなく終えたが、楽しんでやれた。
終わった後は皆と歓談。終電前に今日はじめて伺う泊まり先へ。
自分に褒美で一本だけビール。そして就寝。