ブリュッセルへ

蚊に悩まされた割には早起きする。
エリックは今日は家のことで色々と手続きで外にでるから、ということで部屋でのんびりさせてもらう。
他はこの家は女性ばかりで気が引けるというのもある。

部屋にベードラが置いてあって(これが唯一の家具)一人で1時間くらいこれで遊んだ。
これはエリック所有のコンサートベードラで、ものすごい音がする。
かなりとりつかれた。大太鼓奏者になりたいという夢が生まれるが今以上に仕事に苦労しそうだ。
しかしもう準備は少ししていて、帰ったら新しいソロのために使うつもりだ。
持ち運び、どうしよう。


パパエリック結構時間かかって帰宅、ふらふら。事務作業は苦手らしい。
キッチンでいちご食べるか、と言われて同意。
なんでも彼独自の食べ方で、家族には子供っぽすぎると笑われているらしいが興味深い。
まずイチゴを輪切りにして洗い、更にテンコ盛り、砂糖をふんだんにかけフォークで念入りに潰して
バターを塗ったパンを小さくちぎって中に放り込んで食べる。


これは…甘い!甘すぎるぞ!でもなかなかうまいがおっさんの食うものではあるまい。
ちょっとエリックの別の面を見て楽しむ。

そして末娘にメロメロ。いい子なんだ。
彼との話はうまく文章にまとめられないし日本語にするのも難しい。

コ難しいわけではない、ただシリアスな話だけにすっぱり竹のようには割れない。
これから二人でどうやって音楽をやるかの話。
まだ実現以前の話だから詳しく言えないが、まだ見えぬ先に二人で新しいことを始めることになりそうだ。
彼は日本に早々に帰ってくることも考えている。日本のファンの皆さん待ってろ。


長女も交えて遊び。彼女とは顔なじみだ。おしゃまな18歳。
日本の筆でお絵かきなども。
エリックがプロデュースした歌物のアルバムを視聴、物凄く不思議な音が満載のポップス。
即興演奏家の演奏をあとでエディットして楽曲にしたもの。
中でもさすがにエリックの打撃音の特殊さは耳につく。この人は一体何なんだろうか。
ひとしきりしたら退出の準備。
どっかで軽く飯でも食ってサッカー見ようとエリックも出かける。
近隣には店がなくて結局中央駅前のファストフード屋へ。
鶏肉と茸のホワイトソース和えパイ付きとビールでドイツxスペイン観戦。

向かいに明らかに浮浪者っぽい人が座っているが食べているのはこの店で一番高そうなムール貝だ。
前半を見終えたら帰ることに。エリックも場所を移す。
連絡を絶やさずにお互い元気で、と。

駅前ににいったらやっぱりさっきのおっちゃんは浮浪者だった。???
帰りの電車はチケット買ったら飛び乗りでガラガラ快適。急行であっという間。
久々に家に帰ってpcでメールチェックなどしてぐっすり一人休み。また蚊。