9月26日barr復活第一弾@原宿JETROBOT

host:高岡大祐tuba 烏賀陽弘道bass
guest:タカダアキコdance 吉田悠樹二胡


以前渋谷のカフェ・ガボウルで毎月行っていたフリーセッションイベント。
いま記録を調べたら南青山移転後も数回やってて通算26回もやってた。
barr、再開第一弾。
初めての会場JETROBOTは小さいながらもステージあり機材も潤沢。
しかし今日はそんなに機材使う人がいない。
初対面の二胡の吉田さんは手製のスプリングリバーブを繋げてマイクで拾う。
 
今回のbarrの再開を導いてくれた烏賀陽さんはエフェクターたっぷりでベースを。
 
僕は生音、ステージ前にはダンススペースをタカダアキコさんに。


いい感じで和気藹々と準備も進みスタート。
はじめはアキコさんと僕。
彼女はまたいっそうからだの動きに旨みが増していた。
目に見える動きをそのまま音にしていくような演奏、やりやすい。


次は烏賀陽さんと吉田さん。
ふわふわと漂うエフェクティブなベースにこれは二胡とも相性が良いなあ、
とか思っていたら突然痙攣するみたいに音量があがる烏賀陽さん。
吉田さんのプレイも激しく、烏賀陽さんの(弾いてない)動きに笑わされる。


僕と吉田さんのデュオからそろそろと全員が参加する。
二胡の音に合わせてtuba笛でアジアっぽい雰囲気になるかと思ったら当人は意外と苦労。
アキコさんが入ってきて雰囲気がしまる、さすが。


今回のセッションは僕が直接呼ぶゲスト(ここではアキコさん)とそのゲストが
声をかけた僕が演奏をしたことのない人(吉田さん)を呼んでもらって、
さらに告知を見た参加希望者が申し込んできて飛び入り参加する、というものにしてみた。
二名の参加希望者がいたけど、どちらもなぜか当日欠場。
それを見越して組み合わせなどを考えていたんで2部は急遽烏賀陽さんと僕のトークから始めた。
トークっちゅうか、二人とも関西人なんでほとんどお笑い。
烏賀陽さんは非常に卓越した文筆家であるのだが、それ以上に最近はオリコンと裁判で争って
しかも勝利したことで知られる人。
そのあたりの顛末や僕の旅のアホ話を軽く交えて。
烏賀陽さんは文章のプロなのでとても太刀打ちできない。
面白い話は満載、HPもプロフィールから爆笑させてくれる大お勧めです。
http://ugaya.com/
是非ご一読を。


てなことやって烏賀陽さんと今度は音でデュオ。
ドローンから聞こえてくる微細な音の粒をメロディーのように再構築してみた。
やっていると吉田さんとアキコさんがはいってくる。
アキコさんの手元から粉雪のように舞い散るスプレー。
そのまま原宿の街に消えていく、終わり。


親密度の高い演奏だったと思う。
そこらへんがセッションとしてはどうだったのか、少し疑問が残るのは正直なところ。
しかしこういうのもたまには悪くない。
やるまでには、少し不安を感じていた。
僕は今は前のようにセッションに対して期待するところがない。
渋谷で主催して20数回やっていたときにはいろいろなことがあった。
他人とやっている意味がまったくないような自分ひけらかし野郎とか自分探し馬鹿とか
病気を見せに来るのが趣味とかいろいろな人がいる。
全然面白くないと思ったときはそういっていた。
知らない人と演奏するということは、そういうことも起こるということだ。
つまらないことも起こり得る。それを許容してもセッションをやりたい、というほどの
熱は今はない。
再開したのはまずは烏賀陽さんの熱いメッセージからだった。
それを受けて自分の気持ちだけで物事やるのも確かにそう面白くもないかもな、
と思い、半分くらいの及び腰ではじめた。
再開初回としては上等かと。またやってみよう。


あ、そうだ、帰る前にハプニング。
もうすでに片付けも済んでそろそろ帰ろうかというところで突然入ってきたおばあちゃん。
超ノリノリで「いえい〜」てなもんで、音楽やってよ〜踊ろうよ〜と連呼。
メンバー全員に握手を求めえらい元気だ。
なんだなんだ、と思っているとどうも表が怪しい。
飲食店の制服着た人が困った顔で中を見ている。
ははあ、と思ったらビンゴ、隣の激安居酒屋で食い逃げしてきたらしい。
身なりはどちらかというとお金もってそうなのに、こんなアテが50円からある馬鹿安店で
食い逃げするかあ〜しかも原宿竹下通り目の前で。
いまどき珍しいものを見たなあ、と思っていたけど地元に帰れば西成とかにいきゃ
いくらでもこんなおばちゃんいるかと思うと対して珍しくないか。
こんな感じでノリノリすぎて、エクトプラズムみたいになってました、おばあちゃん。