帰阪、稽古、宴会。

daysuke2009-06-28

新幹線で大阪へ。
とんでもない大荷物、tubaのハードケースに詰めるだけ積んで宅急便で送ったが
古楽器セルパンはケースがどでかく預けていたアフリカの太鼓が4つもある。
キャリーカートを新調して下に大きな板をひいて載せるだけ載せる、勿論tubaは背中に。
推定50kg、もうちょっとか、もって走る。


久々のホームタウン、自分と同じ言葉をしゃべる人たちがいっぱい。
JR事故で遅れ、家に着いたら荷物だけ置いて着替えもできず45日ぶりのチャリに乗って
谷町六丁目へ。
後れて入った芝居の稽古にそのまま突入。



初演をベルギーで2年前に行い、昨年大阪市の舞台コンベンションで優勝して
その後にさらに練り直し公演を行った劇団子供鉅人の出世作「157」
今回はイベント出演のため、キャストを変更しての再演。
彼らのために僕が初めて書いた曲たち、新しいミュージシャン。


まずは、お帰りなさい、と皆の笑顔。
ここにいるのはもはや家族同然の仲間たちだ。


以外にも結構覚えていたがうろ覚えの部分、人が変われば作品も変わる、
手直しなどいろいろ。


稽古終わったら我らが基地、百年長屋のポコペンに移動して
焼酎と日本酒で大宴会。
まずはベルギーの皆からポコペンのみんなへ大きなキスとハグを伝える。
向こうのみなの近況、音楽のこと、人のこと、生活のこと、たくさん話す。
芝居のこと、大阪のみんなのこと、今回のこと、たくさん話す。
こりゃベルギーと同じだ。


喜びも悩みも不安も希望も、みんなあるそれぞれを知りあうこと。
理解しあうんじゃない、知ることだ。


途中からミドリのツアーで大阪に来てたベースの岩見君もきてさらに盛り上がる。
音楽のこと、東京でのみんなのこと、仲間の音楽の凄さ、大切さ。


ベルギーから帰る間に48時間不眠で2回飲み会、午前から夜までの毎日の慣れない音楽仕事に毎朝までの宴会、レコーディング、あげくにそのままノイズアンドダンスなライブにいって
音を貪り踊り楽しみ、やっと大阪に帰ってからこれで気がつけば朝の4時。
まったく疲れを感じない。これはおかしい。
やはりベルギーで得たものが一段と大きかったのだろうか。
とにかく自分でも考えれないくらいに、元気だ。
やりたいことがいっぱいあるんだ。


やっと相棒のワタンベとチャリに乗って美しい夜明けを見ながら家路に着く。
これから始まる楽しい音楽と仲間たちとのことに思いをはせる。


家について荷物を少しだけといて、シャワーを浴びて、さあ寝るぞ、と思うと
身体も頭もまだ寝る時間ではないというのか、やたらに元気だ。
どうした、これは。飯だってそんな食ってないのに。


本を読み、モバイルをいじり、滅多にしない携帯ゲームで疲れを誘うもまだ眠くならない。
これでは明日からが持たないとばかりに、ビールを開けて飲む。
朝日が美しい。
街のノイズの中に音楽のヒントになるような、いやそんなプロフィット目指すようなもんじゃない、ただ美しいノイズに音楽を感じ、数度飛び起きる。
送風機が床に伝えるノイズのうなりまでが音楽に聞こえる。


入眠時覚醒の連続か、もうこうなったら起きたまま夢を見てやる、と、これはよくやるのだが、
ありったけの妄想を動員して起きたまま夢を見る。


最近お気に入りのものは、大きくなったり小さくなったりする音の形をした黒い蛇が
ゆっくり動き回る、その動きが音にならない音楽として感覚する。


そのまま8時まで。
音の蛇がゆっくり睡眠に導いてくれたのはいつだったろうか、気がつかなかった。


ところで街で見かけた酔っ払いは大丈夫だったろうか(写真)