たゆたうwith高岡大祐@京都エンゲルスガール

daysuke2009-02-15

ああ、朝がつらい、のは昨日の事。
京都で昼ライブなのでほうほうのていで電車に乗る。
この時点でまあまあ二日酔いと便意がひどい。
電車降りて急ぐも途中でコンビニに駆け込んでトイレ休憩。
九死に一生を得る。
たぶん前夜に運児の話ばかりした祟りだなあ。


この日は たゆたうとの初共演。
こないだのリハのときの衝撃も新しい。
セッティングしたらすぐに食事に出かける。
いつもの極上シチリア料理店。
豚のラグーのパスタ、うまいよサルヴァトーレさん!


案の定遅れてスタート。
最初はたゆたうだけのセットでそこに僕が参加。
ノーマイク生ライブなので声とギターの音量を殺さないように配慮すると
ちょっと自分が演奏するのは難しかったかな。
こうやって聞くとヴァイオリンというのはマイクのない環境では驚くほど響く上に
声とのバランスが取りやすいのだなあ。
この二人の声がともに宙を、まさにたゆたうのが本当に心地よい。
 

休憩挟んで2部は僕のソロから始まる。
1曲短くするだけなので最初からトップスピード、自分の演奏できる限界より少し早いくらいの
感じで演奏を始める。
もちろんきつい、しかしこれくらいでないと面白くない。
たゆたうとやって、声の楽しさに触発されてtuba吹く合間に歌ってもみる。
あ、最近好きな中央アフリカにも南インドのにもこういうのあったなあ、と後で気づく。
客席から野次や歓声が届く、やっぱソロはこうでないと。


さくっと終えてから、みんなで表の路地に出る。
たゆたうのヒロが持参のブルーシートと長い紙のロールを路上にひき
墨汁と白墨の用意をして準備完了。
初めて行う彼女のライブペインティングだ。
ガキさんと僕は演奏する。
まるでピアノを弾くかのように両手に白黒つけて描き続けるヒロ。
描かれる絵そのものよりもヒロの動きと音楽が呼応して時間が進んでいく。


ヒロ、なんで歌えへんねんや、歌えよ、とばかりにイガキさんと二人で彼女に声を浴びせると
描きながら、地面のほうから声がする。
歌うたいでもないくせに、自分の一緒に歌う、三人で歌っている時間。
まわりは長屋、小さな子供が三輪車に乗って歌うのをそのまま頂いて曲にする。
ブルーシートから大幅にはみ出して、描いたところで音と一緒に終了。
 

満面の笑みのヒロ、髪といわず服といわずあちこちに白黒ついている。
ああ、楽しいなあ。


+++


終わったら今回の会場エンゲルスガールの店主下司さんの案内で
花街島原を探索。
いまだに現役の花魁のいる町だ。
風情ある建物の一軒に入る、見事なダンスホール
ここで今度ライブをさせてもらえることに。ぎゃあ。


いまこの町のあちこちには軒先にライトがついている。
その装飾展示のもとになっているギャラリーへ。
ここもものすごい由緒正しそうな建物だ。
現役で使える「おくどさん」なんてなかなかない。
ついたらまるで準備されていたかのように大宴会が始まった。
10人以上か、腹いっぱい食べれる鍋に近所から届いた大量の寿司。
なななななんんだこれは。


酒も大量だ、もう遠慮せず頂きまくる。
ここのオーナー夫妻がめちゃくちゃ面白い。
特に旦那さん、もう顔から身振りから見惚れるほどに「旦那はん」
めちゃくちゃに酔っ払ってみんな喋っていることがループしまくっている。
ここらでお開きでおいとまを。ご馳走様でした。
ここでも5月にライブをすることになった。
この界隈の勢いが凄い、これから面白いことがいっぱい始まりそうだ。


終電で帰ろうと思ったら初対面の方が車で送ってくれた、大感謝。
荷物置いたらチャリに乗って近所の店へ。
久々再会の渓さんはライブ後で酔っ払い。
こちらもこの時点で12時間くらい飲んでいるので負けてはいない。
好きな酒・初潮で乾杯。
ぐだぐだ泥酔おっさんトリオでラストまで。


ああ、濃かった。

あ、思い出した、エンゲルスガールで稼いだギャラはほとんど店に吸いこまれた。
まったく品揃えの良い中古レコ屋でライブやるとこれだ。
ダニエルセペの「限界労働」(これ昔ノブキが買ってたなあ)、
そしてやっと手に入ったじゃがたらのベスト「西暦2000年分の反省」リマスター。
後数冊の本も。ちくしょう。
おかげさまで耳目に楽しいものと過ごせる。