オフ@東京

daysuke2009-02-02

暖かい昼間に散歩。
千石空房は何度かライブでお世話になった古民家改造の不思議なスペースで
そこのオーナーであり万年筆製作家(でいいのだろうか)川窪さんのところへ。


こないだチラシを書いていて万年筆いいなあ、
といっていたら譲っていただけるということで伺った。
手渡されたものは、なんと蛇革が巻いてあってすごいルックス。
ペン先が独特で3種類の字の太さが簡単に書き分けれる。
とても嬉しく感謝する。


色々な話を伺い、御蕎麦まで御馳走になった。
この蕎麦屋は「究極の普通の蕎麦屋」と思うのだが、世間的には
大正時代に創業で建物は文化財扱いになっているという。
雰囲気が最高で安い(野菜天ざる大盛700円)、お酒は向かいの酒屋から持ち込み。
ここ、いいよなあ。最高。


万年筆の話を色々きいて大変興味深い。
いろいろなものを手に取らせてもらえたが、エボナイトの特製のものは、
僕のような素人には何の変哲もない見掛けに見えたのだが
手にとらせてもらうと、うわっなんだこれは、本当に指に吸い付くような質感で
あえていうと「いやらしい気持ち」になる。


これでこれからの人生の楽しみが増えた。
旅先でも万年筆を見てみよう。
最近手で書くことの快楽にはまっている。
ものすごく下手糞なんだけど、気持ちよいことはいいことだ。


こちらも是非どうぞ。
川窪万年筆店
http://kawakubofp.web.fc2.com/


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夜はとある盟友的音楽家と飲み会。
場所はバレルハウス。
うまい酒とここにしかないうまい飯と良い音楽と楽しいマスターがいる。
(ここに世話になって感謝してるミュージシャンはもっとここに飲みにきましょう)


刺激的な話の応酬。
このとんでもなく見識広く頭の回転の速い言葉の魔術師相手に8時間も飲み話し続けた。
言葉の弾丸を装填したマシンガンで全身を打ち抜かれる思い。
入り組んだ日本の現代社会の構図は、アフリカの呪術社会とまるで同じだった。


聴き続けることが困難になるほどの言葉数についに脳が別方向へといき、
聴いている言葉を万年筆でひたすら書き続けた。
ペン先の快楽と脳のショート。
おもわずボトルを飲み干した。