BOILERZ+渓(飛び入りあり)@高円寺楽や

daysuke2008-05-28

BOILERZ(高岡大祐tuba+ワタンベds)渓g 飛び入り:後藤篤tb ご近所のドラマー



高円寺である。
店に入ったらもう渓さんもワタンベもいた。
今日はお店のドラムを借りるワタンベはセッティングしている。
パールのリズムトラベラーという持ち運び簡便なミニドラム。
ワタンベ曰く「これでも重いわ」という。
サウンドチェックをしてぶらり軽く飲みに。
呑んでいるとtbの後藤君がやってきた、久しぶり。


開演時間くらいに戻ると、寂しい・・・。
ちょい待ちだ。30分立つとぽつぽつ入ってきた。



最初はボイラーズから。生音。
曲をやればやるほど自由が増していく。
拘束を踏み台にジャンプ。
変拍子はもはや拍子でもなくこの天王寺区民二人の歌、民族音楽だ。
えらい柄の悪い音楽でんなあ、ほっとけ。
生まれも育ちも大阪やねん、しゃあない。
河内と泉州と生野のミックスやもん、あんじょうあきらめたって。
熱い。面白い。
どんどん土人化していく。


次には渓さんのソロ。
胡坐をかいてけして広くはないスペースで、俺はマイクの音量を上げる。
やおら手ぬぐいで目隠しと耳栓をする渓さん。

外部を遮断し深くダイブする。
良き時間が来たら肩を叩いてくれたらいいよ、という。
俺はそんなことはしたくないのだが。
響き渡る響き。極小から極大まで駆け抜ける色彩感。
これは唯一無二のものだ。
ライブで体験するしか分かりえない素晴らしさ。
まさかのコンパクトさで終了。肩を叩かないで済んだ。


休憩を挟んで今度は渓さんエレキギター、俺はマイク使用。
はじまった、粗い、これは何だ。名前なんてどうでも良い。
ワタンベが一定のビートから解放される。
渓さんはもはや解放もクソもない、いきちぎってる。
俺はといえば、一音か二音程度の音程で演奏、
これはキープではない。
鍵盤が一つしかない楽器か、大太鼓一つだけを演奏する自由に等しい。
爆発的な集中力。
これは凄い、渦だ。
そこに後藤君が飛び込んでくる。
久々に後先考えない吹ききる彼の渾身のプレイを見た。
これはジャズではないし、フリーでもない。
しいていえばロック、なのだろうか?


思えば先月の松屋町呂でのBOILERZ+渓にこの発露はあった。
ジャムバンドやフリージャズ殺しの音。
すごいことになるかもしれない、俺こんなの聴いたことないよ。


本編終演後ご近所ドラマーが乱入してきてまさかのデュオやった。
ひっさしぶりに一緒に音出すなあ。楽しいなあ。
お客さん12人(それでもここは結構いい入りなんだが)とその場に居合わせたものだけが
見た奇跡。


どんちゃん盛り上がり、そのまま池袋へ移動してさらにドカドカ。
ブリティッシュロックDJ大会から深夜の謎のデュオまで。
エレキギター弾くドラマーにピアノでサポートするtuba吹き。
最後はものの見事に撃沈。
激しい夜でした。