クラッピー来日

daysuke2008-03-24

ついに彼らがやってくる。
ベルギーからクラッピーミニバンド、来日の日。


聞いていた時間に合わせて早朝、成田まで迎えに行く。
調べるといきなりブリティッシュエアウェイは1時間半以上のディレイだ。
早めに着いたしその辺で茶などしてぶらつく。
まだついていない時間に公衆着信あり。
まさか?
ギターのニコだけ別便で先に到着していた。相変わらず何が起こるかわからない。
いきなりかあ、と思うが、やはりあえて嬉しい。
さあこれから久々の英会話だ。
僕はそんなに英語は喋れない。向こうだったら幼稚園レベルだ。


ニコと到着便を出口で待つのだがいっこうに残りの彼女らは出てこない。
なぜだ?これで優に2時間半くらいは遅れている。
最後の最後にやっとボーカルのリンとリーダーでトイピアノのパクヤンが到着。
再会を喜び皆とハグ&キス、ベルギー式の挨拶だ。


ここから最も安い移動手段である京成特急で東京へ向う、
と伝えたら、え、ここ東京じゃないの?1時間以上もかかるの?
と聞かれる、そうだよなあ、tokyoってかいてるもんね。
これは日本人特有の嘘です、東京ディズニーランドも東京にはありません、
と伝え、いきなり日本の謎に放り込んでみる。


数年前に日本に来たことのあるニコと違ってリンとパクヤンは初めての日本で
到着して1時間の間見るもの全てに反応していた。
しかしさすがの疲れもあって電車内で撃沈。


乗換えでリンはキップの保存場所が分からなくなった。
日本のチケットは小さすぎる。
乗り換えて滞在場所である原宿方面へ。
ニコは彼の友人宅に行くという事で高田馬場で下車。
リンとパクヤンは原宿へ僕と一緒に移動。
彼女らの英語は非常に早口で流暢なので幼稚園レベルの僕には大変分かりにくいが
特にパクヤンは元来早口でまくし立てるマシンガントークのようでちょっと困る。
彼女のトイピアノのケースが巨大でかつ重いので代々木からタクシーに乗り移動。
お世話になるお宅で荷物を置いたら少し身づくろいをして出かけることに。
彼女らは若いしタフだ。
ニコは疲れでダウンしてこの日は出てこなかった。


今回お世話になるケンさんに新宿のインド料理店に連れて行ってもらうがなんと閉店していた。
僕も知っていたところだったが突然でこちらも驚く。
仕方がないので前にケンさんと一緒に行ったことがある焼き鳥屋へ移動する。


今回のツアーで非常に考えないといけないことがある。
パクヤンはピュアに近いベジタリアンだ。
何故か卵と乳類はOKなのだが、肉と魚は一切ダメ。
和食は野菜が多くてよい、と思うなかれ。
厳密に言えばほとんどのものに動物性の出汁が使われている。
蕎麦もうどんもほとんどダメなのだ、外食では味噌汁もアウト。
食事に気を配るのが趣味の僕には多いに困る事態。
一人だけのために東京では高いベジタリアンレストランに毎回通うわけにも行かない。
いちいち説明して気を配るしかない。


ちなみにケンさんもほぼ菜食、しかし彼は出汁がOKなので結構大丈夫。
冷奴、フライドポテト、野菜のてんぷらや納豆などを中心にオーダー。
勿論野蛮な我らもいるので肉類、塩辛、ささみの刺身などもオーダー。
ほとんどのものに出汁が入っていると説明するとちょっと嫌な顔された。
しゃあないやんか。
でもつつがなく会食は進む。
納豆はアウト、菜食だけじゃなくて結構好き嫌いも激しい。
最近やたらに何でも食う外国人たちといたからこれはカルチャーショックだ。


ここをひけて近所のバーへ。
外国人が好むことで知られている非常に小さなバー。
僕はその前に連絡関係の作業のために中に入らず表で立ち作業。
中から出てきた人に聞くと非常に狭い上に呼吸困難になるくらいタバコくさいらしいので
入店は断念してずっと作業とうろつく。


かなり遅い時間になって彼らと宿へ戻る。
ここの可愛い猫ちゃん、素晴らしく人懐っこいのだがここでまさかの猫アレルギーを発症。
実家では猫飼ってたし大抵平気なのだが、これには参った。
くしゃみがとまらずなかなか寝れない夜になった。