El Chocorate@梅田Rain Dogs


pinpong Live:カルメラ Rojo Regalo 高岡大祐
Dj:AKIO HARA(dub fact)


現在は月2回、梅田レインドッグスで行われているイベントに出演。
昨年ともにベルギーを旅したなっかんことピョン中島氏らのロホレガロ主催。
僕より一足先に帰国した彼らはいち早く行動に移した。
彼の地で行ったピンポンショーと名付けられた、複数ステージでの交歓。
名前がまたいかしている、エルチョコラーテはラテン語でチョコレート。
ベルギー名物のチョコレートと彼らの好きなラテンが結びついた感じ。


ロホレガロはオリジナルラテンミュージックのバンド、もう一つのカルメラというバンドは
僕は初めてで、多分若い人の、なんていうんだろう、多分ラテンのバンド。
(ジャンルとか本当に疎いもので)
僕の出番は真ん中に20分程度とラストの大合奏の前に5分ほど。


この日は外食にうんざり、ということで弁当作っていった。
田舎のほうで買い込んだ飛び切りの野菜でサラダ、バゲット
サラダは常人の量ではない量なのであった。


最初にDJタイムが結構長らく。
1時間以上してからピンポンショーの始まり。
ロホは久しぶりに聞くが、定例イベントを繰り返しているので力強くなっていた。
とはいえそんなにマッシブではなくてどこか女性的というか、そんな感じが持ち味。
歌詞が日本語というのも良いと思う。


カルメラはホーンが3管だっけ、打楽器も複数リズム隊も多数。
あまり書くべきことじゃないのかもしれないが、自分の演奏の説明に関わるので書くことにする。
管楽器のサウンドが強くない、というか弱い。
楽器が鳴る以前の手近なところで演奏している感じが否めない。
別に怒ってもいないし蔑んでもいないのだが、ラテンミュージック(なのだと思う)で
ホーンに覇気がないと聴くのは辛い。
別に上手くなくてもいいと思う、ただ生命力を感じるような演奏をしなくてはいけないのではないか、
と同じ管楽器奏者として思った。
それはありがちにいえば破れかぶれでもいいくらいのものや、全身全霊をかけて吹いてみる事だったり。
まあ個人的感想だけど、そう思った。


それで自分の演奏の出番。
参った、場違いだ。しかし全力でやらねばなるまい。
なにをするか、自分の今見せる音楽の姿。


そういう意味で制限を設けてしまった。
自分を解き放つ自由ではなくて、きっちりしたものを見せねばという制限が。
俺はどういう音楽か、俺の思う音楽の姿はどうなのか。


なもんで、このソロは史上最高に、体にしんどかった。
なりふり構わずいつも極限状態で、体中の負担は極大。
肺及び心臓、その他の臓器がギシギシと歪み痛みとともに悲鳴をあげる。
脳にまわるはずの酸素はあきらかに足りず、酸欠の恐怖が増大する。
かまうものかと、吸気をすべて演奏にまわす。
外側でなく、内側に痛みが蓄積する。
今思い出しても、体中に痛みがよみがえるようだ。


ここまでやって、やっと人に「良かった」といわれる程度の演奏が出来た。
ああ、しんどい、あと5分いや2分やってたら倒れていたかもしれない。
俺の容器の限界までは、やった。
(少し引用)


めまいがするほど疲れた。たった20分程度なのに。
もっと若い頃に6時間ぶっ続けソロとかやったことあるけど
体力は明らかに今のほうがあるし、内容がその頃は薄かったのだろうと思われる。
最近、2,30分以内で吹ききってしまうことが多い。



またしても楽しいラテンなムードの間に化け物ショー。
今度は違うかたちで、ラテンをこよなく愛した大原裕のメロディーを借りる。
南へ行く歌。管楽器吹くならこのくらいの音量と尽力は必要という当たり前のことをしただけ。
途中手拍子なども入り、ほんの少し楽にやらせてもらった。
この後すぐに全員大合奏。
なんだかかんだいってここではっちゃけて全員でやるのは楽しい。
どかどかーんと終了。


この日のソロの後はなんだか体の調子がいつもと違う。
動くのが億劫になるくらい、変な疲労があった。
落ち着かせて、皆に挨拶して帰る準備を。
帰り際悪友デグルチーニにいわれた。
「なんかこう、若いモンにビシッと見せつけたらなアカンところをやっとったなあ」
と、チョンばれ。
まあこれでめっけものか。


意外とtubaを担いで帰る足取りは軽い。
寒風が強い。