自炊とpc作業

久々に自炊の日々。
(時間なくてもこれだけが唯一の楽しみ、許しておくれ)


麦ご飯
じゃがいもともやしの赤味噌
豆苗たっぷり冷奴
マグロのなかおち納豆


時間がないのでメチャ簡単に済ませた。
そういうときに和食になるのは最近の傾向。
最近知ったのだが昆布でだしをとるときに
オーブンでナニすると濃厚な香りが引き立つってね。
ほんのすこしだけ、これで昆布の旨味成分が目に見えて表面に出てきよります。
少量の昆布でうまくなるのが貧乏人の助けです。


しかしモヤシの原産っていうか皆さん気にしてますかいな。
豆自体の原産国は圧倒的に中国が多い、中国産野菜は避けているワタクシは
ミャンマー原産豆使用大阪育成をゲット、いやなに、これは安いのです、
ひと袋19円、どないなっとんねん、しかも近所で作ってるからそれなりに安心。


くっさいマグロのなかおちも納豆と和えればだいじょうび、
納豆好きに怒られるが卵入れて食べるの、好きなんです、許せ。
付属のタレは使わない、ちょっと良い醤油とワサビでいく。


++++++++


昨日はまあいろいろやってたがクラッピーミニバンドというベルギーから来日するバンドの
http://www.myspace.com/crappyminiband
ブッキングや手配などをやっていた。
旅程を決めたりあれこれやって、国に提出する招待文章のフォーマットを
メールでやり取りして英文にしたり、まあもろもろいろいろもっと。


彼らのような恵まれた環境に居る人たちに日本の音楽事情を理解してもらうことは
本当に難しい。
たとえば、ライブハウスでさえ、騒音の苦情が来るとか、時間制限があるとか。


彼らの家のジャムセッションパーティーに行った時には
長屋状態で裏が全部マンションの住宅地のど真ん中の平日で
夜11時半から朝4時くらいまで、ツインドラム17人編成の大編成で
アンプも使いまくりでフリージャムをやったっけ。
もちろん、苦情なんていっこも来ない(謎だ)


ノーチャージで気楽にお客さんが楽しめるライブをやってた彼ら。
やるのは全部オリジナルとハードコアな作曲もの。
媚びるところいっこもなし。
で、お店はレジからメンバーにギャラを払っていたっけ。
そんな人たちに「チャージバック」という概念を知ってもらわなくていけない。
(ようは入場料の一部をお店が持っていくということ)


ここの女性ボーカルのリンはしっかりしてるし音楽を楽しむ姿は純で
とてもいい感じ、たしか20代前半だが国から「ミュージシャン年金」をもらっている。
かの国で知り合った若手はほぼ全員当たり前のようにもらってた。


四人でやってくる彼ら、
リーダーのパクヤンはトイピアノ、中国系フラミッシュ(北方ベルギー)
普段ピアニストでここでだけトイドラムのジョバンニはイタリア人
ギター抱えてベルギーにやってきたニコはスペイン人
リンはフラミッシュ、つまりオランダ系ベルギー人だ。
全員違う、だから日常会話は英語。


+++++++++


僕にあったとき、覚えてる
「日本から来たのかい?僕らはとても興味があるんだ!」
僕だってベルギーに興味があったからきた。そしてすばらしい体験させてもらった。
日本に行きたい、という彼らに、申し訳ないけど、と日本の音楽界の話をした。
すでに来日経験のあるベルギー友人にも話し聞いておくれ、嘘は言わないから。


そして数日後、パクヤンはやってきた。
「私たちは」決然と、
このとき「あ、来ないんだな」と思った。
彼女は「日本に行くことに決めた」としっかりといった。


おいおい、話聞いてたんだろう、JRの移動の経費がどれだけかかるのか
英語サイト紹介してみただろうに、
安売り鉄道があったり、高速道路が無料のベルギーとは違うんだぜ。
「でも、あなたたちと会って、ますます行きたくなった」


もう、しゃあないやんか。
受けるよ、ブッキング。覚悟してや。


ちょっとくらいどこか嫌いになるくらい、知ってもらおう。


交通費だってかえってくるか分からないぜ、というと
「大丈夫、国に払わせるし、国籍ベルギーじゃない連中のは私が何とかする」
まだ20代半ばだろうパクヤンは、日曜の陽光のカフェで胸を張る。


そうなんだ、彼らは最初に儲かるかどうかの話しはしない。
いきたいかいきたくないか、好きか嫌いか。
何が自分たちにとって大事か、それが先だ。
リスクを負って、とかの考え方すらないんじゃないか、
ただ行きたい、音楽したい、それなら俺と一緒だ。
たいていのことで死にゃあしない、その覚悟。


やろうや、うん、やろやろ。


+++++++++


でもなあ、仕事中ずっと気が滅入る。
ベルギーで皆がしてくれたようなことの恩返しは俺に出来るのだろうか?
来る前より日本を好きになって帰ってもらえるだろうか?
そんなことはしったこっちゃない、俺はこの国が嫌いだ、しかし
好きな奴らや好きなことがあるから選んで住んで音楽やってんだ、
しかし、ベルギーの日々の思いは忘れられない。


なんだかんだいいながらも、やるしかない。
久々に胸の中に重み抱えて音楽仕事することになったが。
ベストを尽くすさ。
俺はギャラはいらないよ。
ほんまに友達なってくれた異国の連中やで。


というわけで、こんなの興味持ってくれてなんかやりたい、やらせたい、
食いモンあげたい、一緒に飲みたい、遊びたい、泊めてやりたい、
あとこんな僕に道中のオニギリでも恵んでやりたい、って人が居たら
是非ご一報を。