クリスマスイブパーティー@梅田シャングリラ

daysuke2007-12-24

デグルチーニ ホットヒップトランポリンスクール 子供鉅人


急に出演することになったデグルチーニプレゼンツのクリスマスパーティーにいくことに。
しかし東京で吹きすぎと遊びすぎのため移動の時間もママならずしゃあない年に数度の新幹線。
ひえー高い。青春移動の5倍もしよるやんけ。きつい。
しかし後々で考えるとよかった。


大阪駅を降りるとそこはきっと君は来ない独りきりのクリスマスイブふーなんてのはまったく関係ない
カップルが寒空の中ほくほくで買い物とかデートしとる。
大荷物の俺も邪魔だがあんたらもちんたらしていて邪魔だ。
急ぎ足でシャングリラへ。この地下道にこんなに人が居るのははじめてみたぞ。
ついたのは6時、皆に挨拶、特にトランポリンのフルメンバーには本当に久々に会う。
10年以上前か、同じ事務所に所属していた兄弟バンドだったのだ。
僕の出番は劇団子供鉅人の人形劇に出るということ、予め聞いていたのでは
ほとんど即興でやりますから、ヤニックと一緒になんかやってください、あいよー、
てなモンで安受けあいしたのだった。
しかし着いて見たら物凄いしっかりしたストーリにはってやんの、しかも開演の10分前まで
脚本書いてるぜマー君。アイゴー、である。
とにかく手描き原稿を手描きで清書するメンバー、人の出はけや音楽のストップアンドプレイの
タイミングだけでも文章抜き出しで作る慌しさ。
どないなっとんねん。わちゃわちゃ。


今回のパーティースペシャルでピンポンショー、ベルギーで行った複数ステージによる
バンドや出し物の往復が売り物で、これは機材も準備も大変なのだ。
音響は馴染みの林さんが請け負っているので僕らは安心だが林さんひっくり返りそうな忙しさ。
舞台美術大工は当日朝8時からの仕込みと聞いている。すげえ。
メインステージから渡り廊下が出来てその先にはサブステージがあるという寸法。


久々に聞くトランポリンはもうびっくりするくらいタイトな演奏になっていて驚き楽しんだ。
どうしても10年前のことを思い出してしまうからだ。
楽しく過激なパーティーサウンド。とてもよいバンドだ。
デグルチーニは久々のフルメンバー編成。怪しくも美しい世界。
それらが数曲演奏した間に子供鉅人の人形劇。
人形ってもこれが超巨大、肩と頭に被ると身長3mくらいじゃないか。

クリスマスをテーマにした少し怖くて美しい童話。
こないだのシモネタ公演から凄いギャップだ。
3部に分かれていて朗読のバブちゃん、妙に迫力のある声でいちいち「続く」というたびに
大笑いされる。


サブステージの影で隠れて出番を見計らっていて我はメインステージの幕が閉まったある瞬間に
渡り廊下部分で完全生音即興演奏。
ああ、デグルチーニのレコ発ライブのときにも生音でぶちかましたんだよなあ。
とにかくこの広い会場そして大人数のお客さんの前で生音即興ソロはかなりきついのだが
泣き言も言ってれん、細かい技巧なんてクソの役にも立たないのでもてる力を振り絞って
ひたすら無心に演奏するべし。
そしたら最後のほうになんか出てきたよ、クリスマスソングが。
メリークリスマスの連呼で退場する。
友人たちの声援が聞こえる。サンクス。


子供鉅人の劇の内容、本当は書きたいのだが思い出すとかけない。
おかしくはかない、ハッピーエンドが暖かい冬の童話、すばらしかった。
トラポリンは名前の通り最後の最後にはステージを跳ね回り飛び出す大乱舞。
いやあ、すごいわこの人たち。
こんなにホーンで本気で暴れてるバンド、もうないんじゃないかな。
見てて心配になるくらい盛り上がる、元ちゃんのダイブとか。堪能。
〆のデグルチーニ、これがまた閉まらないというか彼らしい最後の曲通過しちゃったりして
凄く変な間合いでの終わり方。ははは。
この日僕はトロンボーンのイーノロータの音色に感動しっ放しだった。

彼だけの音、ここでは声と言えるようなあの音が、温度を伴って放出される。
あきらかに今までと違う、何かの音。ほんとにすばらしかった。
彼の音はこの日に焼きついてずっと忘れられないものになった。


あ、そういえば出番間違えてソロ2回出ちゃったのよね、俺ってばアホ。
2回目は自分の音楽をやらせてもらった、感謝。
しかしまあどの出演者もお世辞抜きですばらしかった、楽屋は褒めまくり大会。
比較の問題とかじゃなくてね、出し切ったものはすばらしいです、マジで。
ここらへんでワタクシ結構疲労のピーク。新幹線移動でよかったのだと痛感。
さすがの不死身高岡大祐もやりすぎであったね、
打ち上げ辞退し(珍しい)皆の背を眺めて帰途、終電、沈没。