高岡大祐alone@祖師ヶ谷大蔵カフェムリウイ

daysuke2007-07-15

高岡大祐tuba,vo


毎月恒例となりつつあるここでのソロライブ。
これがこの夏の東京での最後のソロになるかもしれない。
ここ最近の台風の終わり、ずっと続いた暗い空がこの夕方一瞬開けた。
東京で一番の夕景を誇るムリウイに急ぐ。
着いたときには少しの曇り空。電車の中から期待した夕暮れは見れず。
しかし気分も晴れるというもの。
暗くなりゆく室内にはじまる。
この日も前から準備しておいた心積もりなど無く無心などという大それたものではないけど
その日の気分ではじまる。
なにか、歌が来る。
ほとんど切れ目無くその瞬間にやりたくなった曲をやっていく。
ある種のDJの感覚なんだろうか、と今は思う。
DJ連中も機材に頼らず自分の手で全ての曲を演奏すればおそらく演奏家に軽んじられないだろうに。
力強いブラックミュージックの珠玉を僕なりに。
吹き語りや循環呼吸には一切こだわらず、その場の思いつきで曲を完成させようという意思だけを
頼りに、音で言えば隙間は全部ベースライン、ハーモニー、リズムに置き換えて独りバンドサウンド
あこがれのボビーマクファーリンのソロスタイルだ。
やったことない曲ばかりだから緊迫感が良い感じで乗る。
2部では器楽を止めてアカペラで数曲歌ってみた。
歌いたくなった時は楽器なんてもどかしい。
見られた顔じゃないから楽器の陰に隠れて、こういうときにtubaは得だ。
ああ、声出ないなあ、と思いながらそういうときには声を大きくするのだった。


自分のライブの出来はそんなによく分からない。
でもここでのソロはいつも力の手ごたえが空間で把握できるような気分になる。
また知らない自分の新しいライブだった。
とても嬉しい。


(写真は別人のムリウイライブ)