音樂多面軆〜Experience Diversity〜@新世界BRIDGE

daysuke2007-03-25

POPO 口八丁(森本アリ+高岡大祐)おとあそびの会 千野秀一 若尾裕(レクチャー)


朝から準備して出発。
東京旅から帰ってきたところなので若干辛い朝。
それでも自炊で飯は食う。
少し雨模様で大荷物(いつもだが)なのでJRでブリッジへ。
ステージ部にはすでにおとあそびの会のセットとしてたくさんの楽器が並んでおり
その前に司会席のようにあるテーブルを二つ使って我らのセット。
久々の口八丁ということで何か変わったことをと思い手近な機材を使って組み合わせ。
テレコに古いDJ用サンプラーとディレイ、これをアリ君のミキサー経由でPAへ。
 
録音ボタンを押しているときだけテレコのマイクは音を拾い、それを後で再生したり加工したりする。
早回しの回転音が気持ちよい。tubaは生。


続々とお客さん登場。
車椅子や父兄の姿多し、普段見慣れない人たちだ。
障害者が多いとも聞いている。
軽くビールを飲みながらPOPOを聞く。
可愛らしいチェンバーミュージック。
旧知の3人が奏でる可愛らしい音。
父兄には退屈なんだろうか?
俺は楽しい。


お次は口八丁。
いつもどおりのお約束は開始時に「クチハッチョウ!」と二人で叫ぶだけ。
それをアリ君はサンプラーに取り込み僕はテレコに吹き込んでめいめい勝手に加工する。
チェック時には聞こえもよかったPAからの僕の音があまり聞こえない。
子供が多いから音量に配慮しているのか?
ちょっと無駄感に徒労の味。
いろいろと音が出なかったりで焦る。
アリ君の用意した風船笛「やまちゃん毛笛」はほとんどが音が出ないものばかりで役立たず。
二人で管楽器吹くもなんだか不発感。
最後に口琴やってるときに前のほうにいた子供たちが突然何人か手をたたき出したのが面白い。
エンディングはさらに勝手にピアノ弾き始めた女の子のぽろぽろという音に任せて終了。


後は仕事もなく、暇なのでフードコーナーにいって玄米食などを食う。
知っている人の味、たまには食いたくなる。
おとあそびの会は大友さんやたくさんの即興演奏者もかかわっている団体。
詳しいことはよく知らないけど知人友人たくさん参加している。
今回は千野さんも全編入っている。
子供たちだけのセット、演奏者交えたセットなど。
指揮者のように振舞う子や何人かで組んで踊り始める子などいろいろ居て面白い。
これ聞いてるとなんか小難しい顔して即興して金取っててしかも見てて面白くない大人とか
見てらん、ないよなあとか思う。
ただの感想。
まあそんな無垢に負けてはいられないのがミュージシャンだけど。


最後の合奏の声がかかり入るかどうしようか迷う。
見てた方が面白そうな気もする。
ちょっと様子を見てからやっぱり入ることにする、tubaで。
入って正解、間近で子供たちが一心不乱になんかやってるのを見るのは面白い。
 
このときも頭にあるのは「出すより入れる」だった。
ミュージシャンは音を出すことばかりに専念して音を入れることを忘れがちなのではないか。
僕は入れるのが好きだ。
自分の欲しい音がこの世にないから自分に入れるために出しているようなところもある。
まあこの中に居るときは楽しむ。
シンバルが並んでいるところに誰かの松脂の塊が落ちててそれがバラけている。
シンバルを叩くと窓から入る陽光の反射が音と同じくして松脂を介してきらめくのに
見とれて誰にも分からない光と音のアンサンブルを一人で楽しんでいた。
終わりを作らないといけない緊張感すら皆無。気楽でよかった。


終わった後に始まったレクチャーを少し聞いてちょっと飽きて外へ散歩。
夜には参加ミュージシャンが残って千野さんとセッション。
カッティングではないけど千野さんは引き続け僕らが入れ替わり立ち代り好きなときに入る。
僕が入るときには何故かドラムが入っていてマイクなしの僕は出来ることが限られて飽きた。
いい部分はとても少しで全体的に退屈した。
気がつけばこの場に10時間以上もいることに。
そろそろ空気もきつくなってきたので一人退散。