ヤニックさよならコンサート@早稲田sabaco

daysuke2007-03-19

yannick dupont(ds)
高岡大祐tuba 佐藤行衛g,etc 瀬尾亮neckless sax,vo 櫻井響humanbeatbox 辰巳光英elc-tp 後藤篤elc-tb 関根真理elc-per


いよいよ我がベルギーの友の帰国直前ライブ。
sabacoにこれまた凄い人数を入れてしまった演奏者だけで。
早稲田駅でのヤニックとの待ち合わせが遅れ入りは一番最後。
もうすでに人が一杯の感じ。
ドラムはsabacoにおいてある楽器を使用。
後藤君の持ち込みアンプ、辰巳さんは僕が普段使っているベーアンを、
響君は持ち込みマイク一本、瀬尾さんはvoとネックレスサックス用に1本ずつ、
佐藤さんは巨大スピーカーの前にテーブルをおき何やら小物を山ほど用意。
僕はといえば真空管マイクプリからPA直という珍しいことに。
この日急に参加決まった関根真理嬢はエレキパーカッションだけ。
もうこれだけで壮観でしょう。


お客さんはほとんど一列に壁際、異様な雰囲気。
人数が多すぎるので組み合わせの即興をやるミーティングスタイル。
いきなり瀬尾さんと僕とヤニックのステージで出演者の腹はくくられる。
瀬尾さん、いきっぱなし、ネックレスサックス強烈。
これはまずい、次の関根佐藤ヤニックのエレクトリカルセットは真理ちゃんの縦横無尽すぎる
エレキに遊園地大混乱的な佐藤さんの演奏が入り混じりとんでもないことに。
ギターを机に置いてその上にいろいろなものを並べて音を出し増幅する佐藤さんは
最後には気が狂ったように捨て身で振り乱す「エア即興」の末に椅子に倒れ終わった。
響君と辰巳さんとヤニック、これで少しやっと音楽って感じがするが他が濃すぎるのだ。
1部終了後退席するヤニックが小声独り言で「つかれた」とこぼしていた。


休憩挟んで2部は後藤君と瀬尾さんと関根さん。
ここでも瀬尾さんの独創的独創無敵。
後藤君には引き続いてもらって佐藤さん響君。
後藤君は満身創痍状態になって吹き続ける。
佐藤さんと響君はもはや反則と飛び道具だけで出来ているような演奏だ。
「こんなんやってられるかー!」という絶叫をした後に
「う、う、う、う、うそうそうそそう」と椅子をターンテーブルに見立てスクラッチ響君。
笑いすぎて苦しい。


最後に無謀全員即興。
なるべくお互いの演奏を聴くようにだけ指示。
それしないとただの音量任せの絶叫調になりそうでそれは個人的に嫌いだから。
それでも相当なもんだ、これは。
あちこちから未知の音だけが飛び交っている。


大団円とはまさにこれなり。
しかしミュージシャンみんな笑いすぎだとは思ったが
あの演奏はしかめっ面で見ているというのはどうもおかしい気がする。
笑った。


ヤニックが日本で最後の夜ということもあって場所を移し朝まで。
別れを惜しむなんて湿っぽいことはなくひたすらいつものように話酒飯。
プレゼントをくれた、肌触りの良いニット帽。
別れ際に少しだけうるっと別れを惜しむ。
これで当分会えないということが信じられない。
彼といた時間に感じ学んだことは計り知れず。
ありがとうヤニック。