tuba beat box@西荻窪ビンスパーク

daysuke2006-12-05

tuba beat box:櫻井響human beat box 高岡大祐blowbass


久々にビンスパーク。
たまに忘れた頃にお誘いが来る。
今回は櫻井響君をお呼びしてビートボックスとtubaのデュオに設定。
ヒューマンビートボックス(以下hbb)は日本ではアフラが有名になった
口や肉体で楽器音などを再現したり表現したりするもの。
ボイスパーカッション(以下ボイパ)とはやはり違うと思う。
まず文脈が違う、hbbはやはりhiphopだ。
なにがそうかは門外漢なのでうまく説明できないが
僕はボイパよりもこちらのほうが肌にあう。
悪いというかかっこいいというか。
さらに音の再現というのも、本当の意味でのサンプラーが与えた衝撃に
近いと思う。
ただの再現というよりも丸ごと音を略奪した感じ。
お行儀よくない感じ。


今日は対バン二つ。
最初のものはジャンベのソロ。
どうもジャンベには厳しい。
狭い場所ながらもPAがしっかり入っていて
拡張された音がなにかしら少し面白く聞こえる。


続いて我ら。
最初に僕のソロ。
今日のblowbassはアンプの音をマイクで収音してもらっている。
このほうが変な音だけど荒々しくて好きだ。
循環奏法中心のミニマルな。
この日はF音が特に響くので執拗にそれを使ってみた。
気持ち悪い変な響き。


10分ほどやって響君を呼ぶ。
彼のフィルターチックな声からスタート。
ここからある程度シークエンスが続いては途切れるように
曲調も変わるという展開。
けっこう淡々とやっていたのであっさりしすぎかなあ、と思ったが
後で録音を聞きなおすとそうでもない。
淡々とはしているものの自分の好きな感じのミニマルになっている。
やってるときと聞いているときでは意識が違うのだな。


3つ目は百歩蛇というトリオ。
サックスの鈴木放屁さんは知己あり。
(しかし凄い名前だ)
説明はなかったが生物オタクだった僕は知っている、
百歩蛇は毒蛇、かまれると百歩歩くうちに毒がまわって死ぬという
実在の恐ろしい蛇だ。
実は蛇、大好き。


放屁さんの激しいソロから始まる。
不気味な沈黙を保つbとds。
全員坊主頭。
はじまるとやっぱり雄たけび系絶叫フリー。
あっという間に汗びしょになっている。
大変苦しそうだ。
あまり人が苦しそうなのは見てられないたちなので辛い。
というのは方便なんだが。
音が大きすぎてちょっと自分にはきつい。


終わった意外と数人の知り合いの顔を見つけ挨拶。
今月で店長の中山さんが退職されるということでこれも挨拶。
残念だ。
初代店長横田さんの頃からここではお世話になっていたが
ここに出ることは本格的になくなりそうだ。
店とはただの箱ではなく、人によって決まるもの。
さようならのお礼を。


終演後は近所で飲み。
かなり久々に行った沖縄料理屋で乾杯。
変な店だ、うまかった。