臼井+照喜名+高岡@御器所なんや

daysuke2006-11-27

臼井康浩g 照喜名俊典euph 高岡大祐tuba


この日で今回の中部地方は終わり。
名古屋中心地近くはここだけだったので昼間はちょっと観光。
前回定休日に来て空振りだった大須へ。
昼飯は照喜名君が月一でライブしているチェザリというイタリアンに。
たぶんずっと前にこには来たことある。
内装がずいぶん変わっている、そして料理も。
あの憧れのナポリ認定ピッツェリア!

ぎょえええ〜〜、感激。
感激しすぎだ俺。しかし感激。
食った後に気がついた認定書。
どうりでうまいはずだ。
いったい日本でいくつの店がこれ貰ってるんだ?
イタリアでも難しいというこの認定。
本物の釜がないといけない、本物の粉がないといけない(これが日本では大変)
本物の技術がないといけない。
これでランチバイキング980円???
ナイス!
調子に乗ってたらふく食いまくる。


その後は大須名物質屋のコメ兵へ。
今じゃあ立派なデパートだが元は質屋。
楽器コーナーは必見です。
やかんがボディーの面白いアンプ、夜間アンプを思わず購入。

馬鹿馬鹿しいけどいろいろ出来そう。
何より安い。


その後はあの日本一うまいカキ氷はここにあるという秘密のあそこに。
夏に照喜名君と30分以上並んだ(僕は並ぶの大嫌い)ここでも
この季節は完全貸切。
回し食いで柿・ラフランス・グレープフルーツなどを貪る。
信じられないうまさ。
やっぱりカキ氷は名古屋に限る!


その後はなんやへ。
セッティングというほどのことをするでもない。
臼井さんがきたら、ちょっとだけ曲をモチーフにしてみたいと思い
song for che とエリントンのジャングルものを試す。
いけそうだ。


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ちょっと散歩して戻り開演。
1部ではソロをやる。
まずは照喜名君のソロ。
ロディックなインプロ、なんだが僕の印象ではちょっと手馴れすぎかなあと。
ためらいなく音が出るのだが予定調和という言葉は嫌いだが
予定されている感じがあり、牧歌的なよさはともかく
音が生まれゆくスリルに少々かけると感じた。
勿論とても美しいものではある。


臼井ソロ。
これが絶品。
10数年ご一緒してきた中でも1,2を争う素晴らしさか。
勝手な意見ですが。
弦が震える、音が生まれるところにいる感じの豊かさと疎感。

高岡ソロ。
初めて僕を見る人がいるのでサービス的な意味もあって吹き語りから。
続いてモジュール的循環演奏。
終わった瞬間に臼井さんが「どうなってるんだか」と言ったのが印象的。


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2部は照喜名君と臼井さんのデュオから。
僕の中では生粋の即興演奏者である臼井さんと
クラシックの器楽奏者らしい照喜名君の相性やいかにと思っていたのは杞憂。
大変いい感じ。
ちょっとこれは文章には出来ない。


本当はこのままトリオに行こうと思ったのだけれども
これがあまりに良かったので羨ましくなって臼井さんとのデュオを申し込み。
もうかなり共演回数あるんだけどドキドキ。
うまく覚えておりません。


そしていよいよトリオ。
ソングフォーチェはドローン構造なのでインプロの素材になりやすかろうと。
思えば小編成で臼井さんと曲をやるのは初めてではないだろうか。
これがまたあたり。
綾のようにうねる生ドローンの豊かさと変化。
僕はじっくり聞きながら演奏することで少しだけそこに変化を付けるだけで
よかった。
エゴイスティックでない美しい演奏。
しかし狂気うっすら。


まだやりたくなってエリントンのvirgin jungleを。
リズミックな曲なのでノリノリになる。
なんやは木が多いお店、床を伝わって音が広がっていくのが
まるで目に見えるようだった。


終演後は機嫌よく宴会。
マスターぷよさんやお客さん、名古屋パンク姉御のまーみさんと
またしてもグルーブする会話。
弾む酒、うまい飯。
いきなり再演を希望される。やった!
臼井さんと僕と照喜名君で作る音楽は何か、今までに自分になかった可能性を
感じさせてくれるものだった。
凄く嬉しい。


そう、
今回の中部4連発は全部が次につながってゆくものだった。
やりっぱなしではない、芽吹くもの。
すげえいい。
照喜名君、ありがとう。