didgeridoo+tuba

daysuke2006-09-26

河田嘉彦didgeridoo
高岡大祐tuba


ゲスト:ヤニックds グレッグbs マチューvo
加藤吉樹g


岡山の新鋭ディジュ奏者河田さんと初共演。
大阪在住テルミン奏者児嶋さんのお導きである。


少しばたばたしていて遅れて入場。
すでにセッティング済みの河田さんのご挨拶。
なんだか写真で見ていた印象よりお若い感じ。
というかアー写が老けすぎなんである。
http://www.ajiwainet.com/timber/


楽器が明らかに変わっている。
自作だそうで音の出る先のほうと口元のマウスピース部が木製、
途中は銅管で出来ており折りたたみ可能。
もちろん自作だそうで、以前は木製のものを彫って作っていたそうだ。
自作楽器にはいつも敬意を表する。
こちらはただの買った器だ。


銅管を変えることによってkeyがEとBに調整可能らしい。
今日はE管で。
簡単にサウンドチェックとして音合わせする。
バーブなしでもリバーブがかかったような深い音がする。
チェックだけで、後は勿体無いからライブにおいておくことにする。


今日はブラックライト/セプテンバリストのメンバーから有志が
セッションに参加してくれることになった。
これは俄然期待。
音楽的交友に特に興味を持つ三人がやってくる。


時間があり余って居るので散歩がてらにポコペンへ。
ベルギー勢がくつろいでいる。
河田さんにカルチャーショックを与える効果抜群。


戻り準備。
見慣れないお客さんもちらほら、まだ薄め。
ちょっと待って開始する。


あのドラム手数王とCDを共作しているほどであるからし
すごい変拍子と口数王である。
矢継ぎ早にビートを繰り出してくるさまは確かにディジュリンベース。
似たアプローチと離れるアプローチの距離感の取り方がこちらの肝。


二人ともの倍音が重なり合っていくつの音が重なって聞こえているか
本人たちにも把握しきれない音の渦。
しかも襲い掛かるように波状攻撃をかけるビート。
脳がサイケだ。


2部は河田さんのソロから。
ディジュ吹きにしては珍しい五線譜による楽譜を用意する。
自作の曲を短めに楽器の紹介など交えながら披露。
続いて僕は吹き語りを少々。
ちょっとつっかえる。


さらにここでゲスト交えてセッション。
グレッグは最初ノーマイクで、ヤニックは自前のセットを
加藤さんはエレキギター、途中絵を描いていたマチューがvoで入る。
マチューの声は圧巻でその場を全部塗り替えてしまう力がある。
さすがの大巨人グレッグもこの轟音の中では苦戦、
マチューのマイクを借りて最後はぶっ飛ばす。
基本的に河田さんの倍音が渦巻くのでもうこうなるとチューバはあまり
用を成さない。
はっきりしない低音は自分の嫌うところだ。
適当に音抜く。
轟音になると飽きが来易い。
ぐあーっ幕。


お店のかたがた大喜びである。
こういうカオスなセッション。
久々である。


感想
河田さんのディジュは驚嘆に値するテクニック。
しかし変拍子系のものやスピードものではどうしても
ただただ直線的になりがちで
「ビートの旨み」や「音楽の旨み」を感じにくい。
ある程度続くと直線ですらなく、ただただたくさんの「点」になってしまいがちで
僕としてはグルーブに欠けるように感じる。
もっと音楽的なセッションにしたかったなあ、というのが正直。
しかしこれから何か作りこんでやったり、こちらもいろいろと伝えたいこともあり
何かやってみたい。
お店のかたがたもお気に入りになっていた。


この後はベルギー勢交えて差し入れの芋焼酎一升瓶もあることで
どっかんどっかん。
またしてもカウンターにへばりつき朝まで。