赤兎革命2@谷町ポコペン

daysuke2006-09-24

Mr Diagonal and the Black Light Orchestra
Septembrist

起きるとなかなかの二日酔い。
金が来るのを待つ間に「まあまあまあ飲んでください」
と言われるままにウォッカをジョッキで飲んでやったからだ。
3,4杯。
怒る時は酒止めてたけど。


で、頭と心がずきずきして外に出る気がしない。
人に会う気がしない。
何時に行けば良いか分からない、ポコペンでのライブ。
ごまかしてネットなんかして引きこもり。
いかん、なんとかせねば、と
昨日のかばんを見ると大工さんのおすそ分けの
ユンケルのたっかいやつとミスドが2つ。
強制栄養と油糖分でパワーつけたつもり。
いざ出陣!


+++++++++++++++


相変わらず僕の知っているライブ場所で一番狂った店
その名はポコペン
http://www.poco-pen.net/
ほとんどただの婆ちゃんち、6条間、築100年。


そこにブラックライトオーケストラ。
http://blacklightorchestra.org/
キーボード2台アンプ2台アルトフルート(長い)
そして身長2m7cmのバリサク吹き、
さらにドラムセット!
客をぐるりと囲むように配置。


狂ってる・・・(by店長)。
前回のライブは「ポコペン最後の日」と言われた
狂乱の大盛り上がりだったのだ。


店長氏と防音で毛布とかゴザとか総動員張り巡らす。
ちょっとはまし、なにせここはただの長屋。
両隣も向かいも近接民家、裏はすぐマンション。


狂っているといえば、もうひとつの来日バンド、
セプテンバリストのドラマーが昨日のライブ後酔っ払って
行方不明。ほんまに。
しかも彼はここを東京だと思い込んでいるという。
・・・。


なんと開演5分前に奇跡の帰還!
どうやらおねえちゃんちにしけこんでいた模様。
足が臭い!


+++++++++++++


ライブは僕が入ったり入らなかったり楽曲。
前よりこなれてきたぞ、この超絶難曲。
お客さんは座って聴いている、みんなで笑って歌って。


1時間強やって、セプテンバリストにバトンタッチ。


皆立って飲んでリラックスしているところに
うわあ、始まった!
アコーディオンボーカルのマチュー、BLOでもある
キーボードのエリック、失踪ドラムのマルタン
すっげえ、ダンスチューン!
このアコースティック編成で躍らせる躍らせる。
前日のブリッジのライブではだんじり太鼓や彼らが
ブリッジ崩壊寸前まで狂喜ダンスさせたらしい。


マチューの声!
なにこれ?聴いたことない。
カウンターテナーの一種なんであるが、何かが違う。
目を閉じれば女声、細身の彼から楽々と搾り出される
この声。「美声」とはまさにこれなり。
アコースティックのロックンロール!
どこの国の音楽か皆目分からないや。


お客?ダンスダンスダンス!
ポコペンが揺れに揺れる!
店長がカウンターを必死に抑えている、踊りながら。
店全体が揺れ揺れ、畳が抜けそうだ。
でも踊りが止まらない。
一緒に歌いまくる。


そう、ここはポコペン
すべてがステージ、毛布のせいで酷暑の中、
汗だくで踊る歌う笑う。


音楽っていい、最高や。
BLOのメンバーも歌って踊って大騒ぎ。
ここはディスコ・ポコペン
わが町の愛する最高のディスコ!
セプテンバリスト、めっちゃ、ええわ。
ほんまに、日本でこんなん聴けるなんて。


++++++++++++


10時過ぎまで前回で演奏して皆で笑顔で乾杯。
俺の昨日の疲れなんて遠いどこかへ飛んでった。
おーい、俺にビールとなんか瓶の底に残ってるやつ、頂戴!
チンチン、スコール、乾杯!
連中はもう日本語覚えている。頭の良い、悪い奴ら。


底抜けの陽気の中に、誰かが音を奏でる。
そう、こいつら、音楽大好き。
人のためにやるのと同じくらい、
自分たちのためにするのが好き。
本来の意味で、音でコミュニケーションする。


もちろん、音量は出せない、ならば微音でやるさ。
僕はtubaをメガフォンにして歌う。
マチューが注目する。
やはり、彼とは何かが通じる。
(聞けば彼はクラシックのクワイヤーだったところから発し
 路上にアコーディオンを持ったところから今の声と音楽を
 獲得したそう、経歴も似ている)
至福のセッションが続く。


こんな風に音楽の友達が欲しかった、とずっと願っていた。
異国からのまろうどに、いたなんて。
BLOリーダー・ダニエルは僕にもう1曲の参加を要請、
マチューは日本で書いた新曲を「ダイスケ」と名づけた。
もう一曲「海」という曲が君にぴったりだ、参加してくれ、
と言われ、もちろんやで。


至福のセッションは日が越えるまで行われた。
店長のかき鳴らす古い時計の中身が美しく終わりを告げる。


+++++++++++++


この後さらにいろいろな動きがあるのよ、すごい。
店長は路上で見たいと言う、これの手配を買う俺。
更なるリハーサルの手配も一緒に。
ドラムのヤニックと巨人グレッグは
「即興セッションをやりたい!ジャズじゃないやつ!」
と、先ほどのセッションで火がついた模様。
1週間以内に手配を約束。
ここは大阪、我がクレイジー地元。なんとななるで。


俄然忙しくなってきた。
毎日ライブやいろいろ。


しっかしね。
音楽の喜びよ!
フロイデ!


こんだけ書いたら見たいでしょ?
あるで、ライブ。
僕参加だけで関西で4つ以上、東京公演もあります。
サイケデリックキャバレーショーと
アコースティック不思議ロックンロール。
あ、でも関西で見たほうがええかな。
盛り上がり方が違うもん。
マジで。
この誘いに乗って東京からも見に来てくれる人らが居る。


おっしゃあああ、燃えまくってやるわ!