Joe Mcphee 初めて聴いた

彼について特別に何も知らなくて、 昨年これを聞かせてもらって
http://www.roaratorio.com/22.html
この時も予備知識無しに(しかもかなりチャチな音響設備で)ただ耳に入っただけにもかかわらず、
その音に圧倒され、あっという間にすぐに来日という情報を得。
ジョー・マクフィー(Sax,Tp)ポール・ニルセン・ラヴ(Ds)ホーヴァル・ヴィーク(P)坂田明(reeds,vo)
1月23日新宿ピットインにて。
驚いたことに初っ端からかなり濃厚かつロングセットな坂田さんのソロ。
続いて待望のジョーマクフィー、しかもソロ、しかもポケットトランペットから。後にテナーサックス。
どちらも…溜息ものでした。言葉にならないとはこのことかと。
言葉にしようとすれば、何かできるのだけど、する気が起こらないというか。
終わった後の休憩後もぼーっとしてしまい、しゃべる気力もなく。
この夜は1部は坂田ソロ ジョーソロ、ホーヴァル・ポールデュオ、2部でカルテット、アンコールあり。
それぞれに素晴らしかったのだけど、個人的にはジョーのソロが圧巻。
それは技術ではないし、年輪による迫力や、こちらの思い入れの愛情でもなく(なにせ前もって何も良くも悪くも思っていなかったので)
あそこに響いてこちらに届いてきた、何か、波のようなものを感じて、こちらが震えた、
くらいしか言えないような感じでした。
坂田さんいわく元々は小さい頃からトランペット吹いていて、かなり遅くから(26歳とも32歳とも)テナーサックスを始めたとか。
短い時間でしたが、たまらなかったです。
現在73才。これが実質上(以前大編成での来日はあったにせよ)初の来日公演。
自分がもし生きていれば60才70才になった時に、どうなっているだろうか、と最近良く考えるのですが、
きっと今と同じように文無しで、今以上に幸せに吹いているのではないか、と思っていることを
それ以上に思いました。