グナワ・バレルハウス

本日12/15(土)グナワ・ミュージック・ナイト@池袋バレルハウス 開演20時 投銭+order Maalam Seddik×津嶋としひと(グナワ)天田透fluets 高岡大祐tuba 池澤龍作ds モロッコのトランスミュージック・グナワ!
http://www.barrel-house.net/


グナワ音楽というと中々耳にすることがないかもしれませんがモロッコの地元音楽で遠い昔にブラック西アフリカの奴隷とアラブ現地人ベルベルなどの要素が複雑に醸成された豊かなトランスミュージック。非常にグルーヴィーで耳に心地よく深いです。そこに即興演奏トリオが参加します。


欧州でいち早くグナワを書く方面に紹介する一助になったのはフリージャズ/即興演奏家たちでした。トランシーなグナワはそれら即興的に対応する演奏家たちとの相性が誠によくコミュニケーションも通り易かった。モロッコ人の欧州移住が拡大したのもその要因です。


知られるところではtpのドンチェリーはグナワといち早く遭遇した人でした。彼が住んでいたベルギーのリエージュで僕は初めてグナウィにあいグナワを知りました。ドンの曲を吹いたら「それグナワちゃうの」だって。彼が住んでいた頃に彼らとの交流はあったはずです。


かようにグナワはベルギーあたりではそんな特別なものじゃなくて行くとこに行けば会えるしジャズミュージシャンたちは知らないものはいない。何故か日本ではそういう本質的な音楽交流はないし(上辺のイベント的交流は多い)後は「本物が来た」程度の輸入お祭り騒ぎが殆ど。


僕は4年前に変な経緯でモロッコに行きグナワの司祭の家にやっかいになり息子のように扱って貰いました。伝統的グナウィとともに暮らす。音楽に「祝祭」ばかり求めるのではなくもっと根源的な生活を持つことを感じました。そして今日はある種の「くだけた祝祭」かもしれません。普段着感覚の。


リラ(リーラ)というグナワの儀式も行いました。市場で羊買ってきて(臭かった)祈りとともに屠って顔に血塗られて(ははは)歌と踊りと色彩豊かな夜通しのリラ。その合間に僕はtubaソロをさせて頂くことに。僕はグナワではない、自分の根源的な音しか彼らに礼することは出来なかった、ので。


というわけで今夜は久々にグナワと(彼らとは初めて)触れます。さてどうなるか。リラの最中には投銭が飛び交うのですが(それと別にかなりお金がかかる)今夜も投銭ライブです。日本での民俗音楽ライブは高すぎる!という人もお気軽に構えずどうぞ。バレルハウスは飲食も最高。お待ちしています。


昔の日記は恥ずかしい…別人のよう。
でもここのリンクに初のモロッコ滞在記があります(全部長文)
https://twitter.com/blowbass/status/279811821291073537
よろしければ参考までに。