こんなすごし方も



僕はろくなデジカメを持っていない。
今使っているのはアイポッドタッチのわずか70万画素しかないカメラだけだ。
当然移りは悪い。携帯電話はわざわざカメラ無しのモデルにしている。
必要ないのだ。殆どの目に見えるものは記憶すればいいし、記憶からなくなるのも良い。
だから落書き程度の画質のカメラで十分、それはこうやってネット上で誰かに見せるのだけが目的で、
あとで自分で見直すことはないし、すぐにデータから消去してしまう。
日記に載せるのは記事も写真も備忘録。
大事なことは覚えていればいいし、忘れてしまってもいい。
生きていれば変化していくというのが、この年齢になって、とても楽しいものになった。
失われるのも、去られるのも、また、いい。
絶対に記録することができない、音楽を生業にしているからかもしれない。