高岡大祐 tuba solo

渋谷といえばここ、というBar Issheeでソロ。
あれこれやろうかと考えていたけど、先日のジャンさんとの共演が身体に響いいていて結局アコースティックに。
あれ、何をやったっけ?本当に覚えていない。
でも何かいいことが起こった身体の記憶があります。
予定されたことをやるのではなくて、本当にその場の即興演奏なので、こういうことがあります。
自分にとってソロは大切な場です。自分で全てをコントロールできるから、という演奏は全くしません。
むしろ、自分を全くコントロールできなくなるかもしれない、ということのほうが重要です。
そのためには、齋藤徹さんがおっしゃるように「信じること」が大事になってきます。
聴衆を信じること、自分を信じること。
自分は「信じる」ということが苦手です。
信頼することは出来ます、でも、それほどまでに相手を(自分を)理解しているのか、知っているのか?
僕は常に「何も理解できない」という考えのもとに行動しています。
その自分が、信じても良いのか。
わかりやすく言えば、自分の即興演奏を全開で行った場合、あまりに他の音楽と違ってしまったとして、
それで聴衆の気分を害さないか、などという疑問はある種「信じていない」とも言える状態です。
聴衆を楽しませたい、という気持ちと、自分のこれでいいのか、という疑念。
ある意味で、その両方を、断ち切って、自分を閉じず、開きすぎず、演奏することを心がけています。
だから、いつも限界以上、自分の外側に届くまで演奏するように。
この日にかぎらず、です。
ソロは、その時の自分の全てであり、今まで自分の全てでもあります。
やはり特別です。一生続けていければいいなあと思います。