高岡大祐tuba 都築バクg 橋本達哉ds

急遽決まったセッションへ。
元々店長の木下君から「何かやってみませんか」と言われたのと、僕も気軽に音を出すような感じでやってみたい、と常日頃思っていたので渡りに船。
僕の人間関係の問題なのか、それとも本当に人口の違いだけなのか、僕が活動のフィールドにしている関西と関東だと、
おいそれと声をかけて即興セッションに呼べる演奏家が少ないのが関西、大阪。
うまく都合がついてきてくれたのは最近よくやっているバク君と久々の橋本さん、二人は初対面。
即興演奏、というのは一括りにくくれないのだけど、こうやって何の準備もなく、それほど共通言語やお約束を前提にせずとも、
出合い頭で演奏できる点は、大いなる特異点だと思う。
これを話すと非常に長くなるから避けたいけど、かといってデタラメにやるわけではないし(少なくとも僕はやりたいわけではないし)
自己主張の場にするわけでも、何かの表現の代用とするのでもなく、音楽がコミュニケーションであることの素朴で根本的なことをシンプルにやってみたい、ということに尽きる。
僕はどちらかというと「テクニックとか経験とか一切関係なし、誰でも楽しく参加できる」という感じのものは、興味がない。
かといって上手けりゃいいわけでもないのだけど、やっぱ難しいなあ、このことは。
人に言われた言葉ではあるのだけど「コミュニケーションを大事にすること」なのだと思う。
自分のことだけ言ったり、相手のこと聴くだけだったり、借り物の言葉を並べるだけが退屈だったり、拙くとも自分の言葉を意識して語るように、
いつでもだれにでも同じように話すのではなく、相手が変わったらコミュニケーションが変わる、自分だって常に同じ自分ではないのだから、
自分から発することだって変わってくる。
そんな日常的なコミュニケーションに近い行為。
(しかし私たち人間が複雑な言語を発話を中心にして使い、コミュニケートしているのは、落ち着いて考えると奇跡のように驚異的なことだとも思う、そういう感じでもありたい。)
上手いこと言えたらいいわけではない、ああ、この人達と何かやれてよかったな、と思うように音楽をやる。
簡単なようで意外と難しいことだと思う。
「音楽は簡単」と思うよりは僕は「音楽は難しい」と感じるたちだ。音楽自体を何回なものだと定義するのではなくて、
コミュニケーションというものは、非常に難しいものである、みたいな感じで、難しい。
だから、うまくいったからどうの、自分が気持ちよかったからどうの、というものではない。
他の人達がどうだったかはあずかり知らないけど、僕はこの時間を大事に楽しんだと思う。
なんて固いことのような、そんなことよりも音を出す場に飢えていて、そんな貴重な場所が得られて嬉しいのです。
日本だと楽器の練習は大変だし、集まってセッションを自分たちだけのためにするのにもお金も色々かかる。
まあ単純ですが、やれて嬉しかった。
木下くんとはできれば月2回くらい、軽い気持ちでやってみたいと思います。毎回投銭で。
集客のプレッシャーとかお客への無用な気遣いから解放された演奏家たちのリラックスして真摯な姿を見れるのは、見ている方にも興味深いかもしれない。
次は未定ですが、毎月やっていこうと思います。
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