マニノイマイヤーの打撃!

daysuke2007-03-04

出演:マニノイマイヤー(ds,per)
with:Love beach 巨人ゆえにデカイ 子供鉅人 高岡大祐 Lovebeach エツコ
and more...


ついにこの日がやってきた。
ドイツサイケデリックシーンの始祖でグルグルのリーダーのマニノイマイヤーが
大阪谷町に上陸。
企画コラボは近所の秘密指令基地ポコペン
楽進行役はワタクシ高岡大祐。
場所は勿論伽奈泥庵である。


自宅での作業を終えて向かうとすでに多数の装飾がなされた伽奈泥庵。
もともと行われていた 河村彰彦・管田ミサ二人展のサイケな展示に
ポコペン率いる子供鉅人による仕掛けがたくさん。
天井からはたくさんの鍋や人形など鳴り物がぶら下がっている。
いつもステージに使うところは巨大なナイロンビニールで半透明の吊り部屋が。
伽奈泥庵サイドは店の防音作業などに忙しい。


ワタクシは音楽方面の進行を再検討。
転換の時間などを煮詰めてステージング。
ドラムのセッティングや進行表配布など。
マニさんもほぼ時間通りに到着。
再会を喜ぶ。


子供鉅人のリハが並行する中サウンドチェックなど。
まずはマニさんと僕のチェック。
共演は全編即興なのでチェックのバランスに終始。
こんなふうにしよう、という演奏内容の提案もあり。


次は巨人ゆえにデカイのチェック。
ドラムの和田君はしょっちゅう見ているが実はこれは初めて。


さくさくと進行し本番前まではラブビーチのチェック。
数日前にやったところなのでこれも順調。
予定の進行より結構早くすんで会場を待つ。


会場と同時にお客さんが来るのは心強い。
この隙に近所のコンビニで買い物。
持参したパンで惣菜挟んでサンドイッチ。
時間がない、路上でぱくつく。
急いで戻る。
予約のお客さんの到着具合を見て20分押してt19時20分にstart。
ラブビーチのデジタルロックが場内に響き渡る。
まるでクラブパーティーのようなスタートにマニさんノリノリである


次の巨人ゆえにデカイの前に幕間で子供鉅人。
地元近所でおなじみのあの放送がかかると入り口階段から巨大なダンボールロボが登場。

場内騒然爆笑の渦。
近所にいる客の頭におもむろにスーパー袋をかぶせて回りそのまま去ってゆく。
一番最初にかぶせられたのが我らがボリショイズドラマーのワタンベ、
これで彼は千円以上買ったら1円ドラマー決定。


次の巨人ゆえにデカイ(以後巨人と略)、ミッコは噂どおり足に作り物をつけてとんでもなく
身長の高い人に変身する。
出場直前にエツコさんが「なぜ?」と聞いたら彼は
「ギター嫌いだったんです、普通に弾きたくなくて」と。
数々の危険を承知で行う彼に納得する。


人垣の後ろのほうからでも楽々見える。
ボロボロのギターを手にかきむしる。
和田君は上半身裸でドラムのテクとか以前の問題で原始人のように打ちまくる。
ミッコは歌っているとき普段とまったく違う表情で何かを纏っているように見える。
身長がデカイのも凄いが演奏もちゃんと凄い。


マニさんのステージの前にまたも子供鉅人。
今度は上がり舞台上に若い二人が風船くわえてライターでお互い風船を割ろうとする。
横には甲高いカウントの声。
決着つかず一人が自爆、もう一人が自爆しようとしているとその前にお客さんが勝手に風船に火をつけた。
どかーん。
素晴らしい。


そしてポコペン勢がシャボン玉を吹きながらマニさんと悦子さんを声たからかに呼び出す。
はい!と元気よく返事してマニさんと悦子さんはステージへ。
僕にはもうおなじみの二人のステージだ。

歌いあい、沖縄のサンゴを二人で叩きあい、沖縄の太鼓を二人で叩き合う。
天井の飾りつけも効果を発揮した。
完成と拍手の中マニさんは独りになりソロ。
インドで買い集めたという金物食器を床にぶちまけ、転がしたたきまくる。
これも僕は何度も見ているのだが今日は音が全然違う。
コンクリート打ちっ放しの伽奈泥庵の床のおかげだ、凄い高音と倍音の反射。
転がる残響が音の風景をどんどん変化させる。
お客も釘付けだ。
皿プレイの後はドラムへ向かいドラムソロ。
これもまた非常に感じよい。
ロディックに豪快に、ドラムはこうなんだな、と。


ここらへんで僕は出番を計っている。
ドラムソロが切れたところで出場。
この界隈で僕が出ると必ず飛んでくるあの歓声も聞こえる。
(恥ずかしいので書けない)
久しぶりにマニさんとのデュオだ。
この数年の激変の中、少しは僕もマシになってきたのだろうか。
とてもやりやすい。
マイクがある利を多用してダイナミクスのコントロールもしやすい。
特に顔を見合わせなくてもずれても合っていても音は見事に面白く。
以前にもまして声も良く出る。
快心のデュオ。


大きな歓声に引き続きさあ全員でセッション。
声かけた瞬間は誰も来ないかの様子。
これがこの後に始まる大セッションの始まりだった。


最初はマニさんと二人でビートを出していて
そしたらまた入り口からなにやら降りてきた。
ぐにょぐにょと一続きになった塊の先頭には益山かんちゃんが半裸のダンス。
芋虫のように連なる列もダンス。
このあたりから何かがヒート。
天井からぶら下がっている楽器をはじめその辺のものをみんなが手当たり次第に叩き始める。
ヤニックやワタンベもマニさんの食器をつかみ参加。
目の前でBUNさんが一心不乱にフライパンを叩いている。
もう誰も止まらない、会場中が飛び跳ねて思い思いに勝手にダンスし声を上げている。
こんなときはtubaより声だ。歌いまくる。マニさんも叩き歌っている。
上がり舞台のビニールハウスの中でライブペイントが始まった。
ピンクや何やの色の洪水はあっという間に満ちて数時間かけたハウスは見る間に崩れて
色の塊が嵐のようにダンスしているような状態になった。
そのまま食い破るように中から出てくるペインたーたち。
スーパー玉出ロボも出動してきて彼らの餌食になり中身の人ごとピンクに染め上げられた。
ハッピーな狂乱のダンスセッション。
みんなが踊っている。それは体であったり脳であったり。
いつ果てるともないこのダンスにマニさんと二人で始末をつける。
大拍手。


マニさんの呼びかけで全員集合記念写真撮影。
この後はなかなか片付かない自然な打ち上げパーティー
いつもこれはない、と思っているがこんかいもなんだこれは、こんなの他に絶対無いぞ、という
意味なんて絶対にない、今回のイベントも。
無茶苦茶だ。


あちこちで労をねぎらい拍手と握手。
我が母がえらくご機嫌でマニさんに紹介、
デュオが良かったというとマニさんは
「daysukeは友達だからね」とのこと。
イベント進行の疲れを吹き飛ばす嬉しい一言。
ビールがウマイ。


三々五々引き上げる皆。
宴はこうやって終焉を見る。
僕はこの後町をさまよったりして疲れのあまり引き上げるまで。
最後にみなのリンクを。


マニノイマイヤー・プロフィール
http://www.gws.ne.jp/home/hn007518/mani/maniprof.html
伽奈泥庵(06-6764-6483)
http://www.kanadian.org/top.shtml
巨人ゆえにデカイ(myspace
http://www.myspace.com/kyozinyuenidekai
子供鉅人(ポコペン
http://www.poco-pen.net/