古池寿浩企画「井の中の蛙 vol.17」


昨日は古池寿浩/伊藤匠/高岡大祐トリオでした。
古池くんとの付き合い始めは神戸で行われていたニューミュージックアクションという内橋さん主催の即興ワークショップで、
もう17,8年の付き合いでしょうか。
その後僕が東京で活動を始めて、渋さ知らズに一緒に参加していたり
他にも色々な形で共演してきました。
その彼が来月ついに東京を離れ地元名古屋へ帰るということで、
東京在住最後の共演に誘ってくれました。
彼のホームグラウンドというべきl-eです。
共演はさらに伊藤匠さん、実はこの3人は全員生まれ年が同じです。
管楽器を使用した独自の表現をする、なかなかいないミュージシャンが偶然同い年。


最近古池くんはアナログシンセを使っているとのこと、
伊藤さんはアンプリファイド・テナーサックスを求道している、
これはなんかやらんとなあ、とゴソゴソ引っ張り出してきたのは
イシバシ楽器オリジナルのパーカッションシンセBias.
結構野太い音がする単機能なもので、以前は飛び道具的に使用していましたが、
最近はなんといっても生音によるうねり/モジュレーションを試行錯誤しているので、
tubaや共演者の音、他の音の聴こえ方を変化させるような使い方としては、
アコースティック楽器と同様な使い方ができます。
例えば、微妙にデチューンさせた低音とtubaを同時に演奏して、
急激に音量が増大したような錯覚を覚える聴感にしたり、
フェーズ/サージを起こして実際にtubaの音を操作せずに
音を加工したかのように「聴こえる」ようにしたりと、
久々の電子音使用は楽しい物でした。
それも、このメンバーだから出来たのかもしれません。


また新しい視点/聴点を得られたようで嬉しいです。
名古屋に帰っても古池くんはちょくちょく東京に来るようですし、
僕らも名古屋まで押しかけてやろう、という話が進んでいます。
なんにせよ、楽しみです。